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スアレス 2戦5発!!得点王で文句なし大会MVP

[ 2015年12月21日 05:30 ]

後半、ヘッドで2得点目を決め喜ぶスアレス

クラブW杯決勝 バルセロナ3―0リバープレート

(12月20日 横浜国際)
 背番号9の勢いは止まらなかった。メッシ、ネイマールが欠場した準決勝で大会史上初のハットトリックをマークしたバルセロナのFWスアレスが、2ゴールを挙げ大会MVPを獲得。1―0の後半4分に速攻からMFブスケツのロングパスを受け、相手GKとの1対1を冷静に右足で決めると、同23分にはネイマールの浮き球のパスを頭でダメ押しゴール。今大会5得点で1大会の最多記録を樹立し、メッシとともに大会通算得点でトップに並んだ。

 「重要なのは自分のゴールよりも、チームがタイトルを獲ったこと。メッシ、ネイマールが出場したことで心強く、より容易に勝つことができた。レオ(メッシ)が先制点を取ってくれたので、自分が2、3点目を取れたんだ」と同い年で公私とも仲が良いメッシを立てる優等生発言。表彰式でもメッシの隣で、自身初となる世界一の喜びを爆発させた。

 世界トップ3にふさわしい実力をアピールした。昨年夏にプレミアリーグ得点王を獲得したリバプールから加入。1シーズン目で公式戦43試合25ゴールと活躍したが、11月発表のFIFAバロンドールの最終候補3人に「MSN」で唯一選外となった。メッシは「スアレスは選ばれるべき」と不満を口にしたが、本人は「3人に選ばれなかったからといって怒らない。自分の実力は分かっているからね」と冷静にコメント。その言葉を最高の舞台で証明した。

 昨年のW杯ブラジル大会で噛(か)みつき事件を起こした“悪童”だが、昨年夏に加入したバルセロナでは優等生。「メッシが最高で、ネイマールが2番手さ」と話し、強豪3トップの“潤滑油”となっている。その姿はチームにも好影響を与え、MFマスケラーノは「スター選手同士が仲良くしていることは他の選手にとって良い模範となっている」と説明する。

 「ネイマールやメッシ、チームのために体を張るメンバーと一緒にプレーすることは何事にも替え難い。我々は世界最高のチームだ」。最高の仲間とプレーできる喜びを胸に、名門の勝利に貢献する。

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2015年12月21日のニュース