×

メッシ 因縁にケリ!13歳で入団拒否された相手倒し世界一を

[ 2015年12月20日 06:35 ]

<クラブW杯 バルセロナ練習>この日の練習からメッシがチームに合流し、華麗なドリブルを見せる

 メッシが因縁の相手に復活弾を決める。クラブW杯で4年ぶりに単独最多となる3度目の優勝を目指す欧州代表のバルセロナは、20日の決勝で南米代表のリバープレートと対戦する。19日の前日練習で、17日の準決勝・広州恒大(中国)戦を腎臓結石のため欠場したFWリオネル・メッシ(28)と、8日の左内転筋負傷から復帰を目指すFWネイマール(23)がともに合流。ルイス・エンリケ監督(45)は2人の起用を示唆した。

 結石の影響を感じさせなかった。冒頭15分が公開された公式練習。厳しく冷え込んだ横浜国際のピッチで、メッシが3日ぶりに元気な姿を披露した。ネイマールとともに最初からチーム練習に参加。アップとボール回しに続き、MFイニエスタとのパス交換で約50メートルのロングキックも蹴った。

 準決勝を欠場する原因となった結石は、18日に体外に排出されたと報じられ、ルイス・エンリケ監督は会見でメッシ、ネイマールについて「2人とも順調。バルサの選手は100%でなくても十分に力を発揮できる」と起用を示唆。FWスアレスとともに3トップ「MSN」がそろい踏みする可能性が高くなった。

 「決勝で(チームを)助けるために(体調を)100%に戻したい」とフェイスブックに意気込みを記したメッシにとって、リバープレートは因縁のクラブだ。13歳の時に加入する可能性があった。当時、成長ホルモンに障がいを抱え、下部組織に所属していたニューウェルスに、月約10万円の治療費支払いを拒否された。才能はありながらもプレーを続けられなくなる危機にあった。家族はアルゼンチンで強豪のリバープレートに受け入れを打診。クラブ側は興味を示したが、合意に至らなかった。

 メッシはFIFA公式サイトで「リバープレートとの対戦は特別で奇妙な感覚。加入する可能性があったというのは本当さ。僕がとても小さかったため実現しなかった」と説明した。

 当時1メートル40だった少年はFIFAバロンドールを4度(旧バロンドールを含む)獲得する世界一の選手に成長した。クラブW杯は09、11年大会決勝でともに得点してMVPを獲得。15年前に入団を拒否された相手に“恩返し”のゴールを決めて、三たび世界一に輝く。

続きを表示

この記事のフォト

2015年12月20日のニュース