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“世界の4強”だ!広島 アフリカ王者にリベンジ3発完勝

[ 2015年12月14日 05:30 ]

<広島・マゼンベ>前半ロスタイム、塩谷は先制ゴールを決め喜ぶ(左は佐藤)

クラブW杯準々決勝 広島3―0マゼンベ

(12月6日 長居ス)
 壁を突破した。広島は準々決勝でマゼンベと対戦。CKからの2得点で優位に試合を進めると、後半33分にはFW浅野拓磨(21)のヘディング弾でダメ押しした。12年大会でアフリカ勢に敗れた借りを返し、準決勝に進出したJリーグ王者は16日に南米覇者のリバープレートと対戦する。
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 完璧な勝利で広島が壁を乗り越えた。序盤から積極的に仕掛けてきたマゼンベの攻撃をしのぐと、前半44分に先制に成功する。MF茶島が蹴った右CKをニアでDF佐々木が頭で流すと、ゴール前に飛び込んできたのが塩谷だ。2戦連発となる一撃を右足で押し込み、左胸のエンブレムを叩いて歓喜を表現した。

 「チーム全体で戦っているから、このステージに来られている。ケガ人の分もしっかり戦おうという、良い雰囲気の中にチームがいる」

 決勝弾を奪った背番号33は全員での勝利を強調した。オークランドとの開幕戦で野津田と柴崎の両MFが負傷退場して離脱。一気にシャドー2選手を欠く非常事態に陥ったが、終わってみれば3―0の快勝だった。3年前に出場した12年大会では準々決勝でアルアハリ(エジプト)に敗退。アフリカ王者にリベンジを果たし、クラブ史上初めて4強へと駒を進めた。

 シャドーの代役として出場したのはプロ2年目の茶島。リーグ戦では3試合出場にとどまった24歳だが「2チーム分の戦力がある」と日頃から自信を示す森保監督は、迷うことなくピッチへ送り出した。その茶島が先制点の起点となり、DF千葉の2点目も右CKでアシスト。「タフになればなるほど、我々の真価が証明される」。総合力で上回り、指揮官は胸を張った。

 再び中2日という過密日程で挑む準決勝。相手は南米王者リバープレートだ。「次の試合は一つ二つと上のレベル。自分たちがどこまで通用するかが楽しみ」と塩谷は話した。Jリーグのチャンピオンシップを含め、15日間で5試合目となる大一番。疲労感を上回るモチベーションで名門に立ち向かう。

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