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U22 0―0ドロー見せ場なし…先発全員入れ替え総力戦も不発

[ 2015年12月11日 08:33 ]

イエメン戦の前半、ヘディングシュートを放つ鎌田だったが…

 来年1月にリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(1月12日開幕、カタール)を控えて中東遠征中のU―22日本代表は10日、U―22イエメン代表と親善試合を行い、0―0で引き分けた。シミュレーションをテーマに練習場やホテル、試合会場も“本番”と同様にして臨んだ遠征だが、初戦は決定力不足で格下と引き分けに終わり、不安を残す結果となった。13日にはUAE・ドバイでU―22ウズベキスタン代表と対戦する。

【試合結果 U―22代表メンバー リオ五輪最終予選】

 決定力に欠けた。圧倒的に攻めながら、スコアレスドローと不安を残す結果となった。手倉森監督は「ここを抜けたらチャンス、というところで引っかかった。そういう意味では海外のチームとやれて良かった。選手は相当悔しい顔をしていた。引き分けで安心しているヤツがいないのは良かった」と振り返った。

 序盤から一方的に攻め立てる展開。序盤からFW鎌田がGKとの1対1で右足シュートを防がれた。前半終了間際にも、鎌田がゴール前でのこぼれ球を絶妙なトラップでコントロール。左足で狙ったが、またもGKに阻まれた。「チャンスをつくれるけど最後が大事になる。そこを突き詰めてやっていきたい」と鎌田は悔しさをにじませた。

 後半開始からメンバー7人を入れ替え、結果的に計11人を投入して全員を入れ替えた。同23分に右クロスを頭で狙ったFWオナイウのシュートはバーのわずかに上に外れるなど1点が遠かった。先発11人はレギュラー奪取、アジア最終予選のメンバー入りのため、アピールが必要だった。途中から送り出された選手には流れを変える役割が求められた。「海外でプレーした経験が少ない選手がどういうプレーをするのか見たい」。目を光らせた指揮官の前で、説得力のある活躍をした選手はいなかった。

 言い訳はできない。イエメンはA代表のFIFAランクは174位(日本は53位)。U―22もアジア最終予選に出場するが、抽選では出場16チームで最も格付けが低い第4ポットの4チームに割り振られた格下だ。14年1月のU―22アジア選手権では1次リーグ3戦全敗で敗退している。「(ウズベキスタン戦を含め)この2試合で自分たちの立ち位置が分かる」。そう話していた指揮官だが、最終予選への課題があらためて浮き彫りになった。

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