×

レアル、マンUも食指?欧州で注目を集めるレスター岡崎の同僚

[ 2015年12月4日 08:30 ]

11月28日のマンチェスターU戦で、プレミア新記録となる11試合連続ゴールをマークしたレスターのバーディー(AP)

 折り返しに近づいた欧州サッカーで最も“旬”な選手といえるのが、プレミアリーグで現在2位と快進撃をみせるレスターのイングランド代表FWジェイミー・バーディー(28)だ。日本代表FW岡崎慎司(29)のチームメートで、11月28日のマンチェスター・ユナイテッド戦で11試合連続ゴール。93年にFWファンニステルローイ(マンチェスターU)がマークした10試合連続得点を抜いてプレミアリーグ新記録を樹立した。

 バーディーが大きな注目を集める理由は、そのサッカー人生が英メディアで「フェアリーテイル(おとぎ話)」と表現されるほどのシンデレラストーリーだからだ。16歳で所属していたシェフィールド・ウェンズデー(現2部)の下部組織を「背が小さい」という理由で放出されて一時はサッカーをあきらめたが、工場で働きながらアマチュアの8部リーグから世界最高峰のプレミアリーグ、そしてイングランド代表まで成り上がった。11月30日付の英紙サンによると、その劇的な立身出世伝を映画化する構想が持ち上がっているという。

 英メディアを中心にピッチでの活躍以上に過熱しているのが、バーディーの移籍話だ。本人は「レスターでのプレーに集中する」と話しているが、卓越したスピードと決定力を誇る点取り屋をビッグクラブが放っておくはずがなく、移籍候補にはレアル・マドリードのほかマンチェスターU、チェルシー、リバプールなどが挙がっている。その移籍金は30万ポンド(約55億5000万円)以上。12年に5部フリートウッドから当時2部のレスターに移籍した際の移籍金はノンリーグ(5部以下)の選手で史上最高の1万ポンド(約1億8500万円)だったから、選手としての価値は3年で30倍に跳ね上がったことになる。

 プレミアリーグの今冬の移籍期間は来年1月2日から2月1日まで。「一番怖いのはバーディーがいなくなることですね」と岡崎も残留を望む絶対エースの去就が、プレミアリーグ後半戦の展望をも左右しそうだ。(大久保 尚文)

続きを表示

2015年12月4日のニュース