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寿人 指揮官とVゴール会談 広島年間王者へ戦術イメージ完璧

[ 2015年12月4日 05:30 ]

身ぶり手ぶりを交えながら森保監督(右)と話し合う佐藤

Jリーグチャンピオンシップ決勝第2戦 広島―G大阪

(12月5日 Eスタ)
 Jリーグチャンピオンシップ決勝第2戦・広島―G大阪戦(Eスタ)が、5日に行われる。広島は3日、劇的な勝利を飾った第1戦から一夜明け、広島市内で調整。連勝して年間王者に輝くため、元日本代表FW佐藤寿人(33)は森保一監督(47)と緊急ミーティングを開き、得点へのイメージを膨らませた。一方で2得点以上での勝利が逆転優勝の最低条件となるG大阪は、吹田市内で調整した。

 おもむろに指揮官の元へ歩み寄った。試合翌日の軽めの調整を終えた後、佐藤が森保監督に話し掛けに行く。最初は引き揚げながらだったが、緊急ミーティングは徐々にヒートアップ。局面での動き方やボールの引き出し方。途中からは2人とも足を止め、身ぶり手ぶりを交えながら約10分間、ピッチ上で積極的な意見交換を行った。

 「攻撃のところで試合中に“もっとこうできたら”というのが自分の中にあって、外から見たらどうなのかと。攻撃に出たときはフィニッシュで終われるようにしたい」

 熱く語り合った内容が攻撃面だったことを明かし、エースは得点へのイメージを膨らませた。ロスタイムに2得点を決めるなど劇的な逆転勝利を飾った第1戦。だが、自身は前半17分の決定機を外し、シュート2本にとどまり後半13分に途中交代を命じられた。序盤からG大阪に主導権を握られたため、守備に追われる時間も長かった。

 ホームでの第2戦は引き分けのみならず、0―1や1―2の敗戦でも優勝が決まる有利な条件。だが、受け身に回ることこそが、最も危険だと誰もが分かっている。「まだ喜べない。もう一回、90分間で勝ち取る気持ちで臨む」。連勝への強い思いが指揮官との青空ミーティングへとつながった。

 過去のCSを振り返れば、第1戦に勝利したチームは全て優勝している。広島にとって吉兆とも言えるデータながら「そういうものはいつか覆る。相手は“データを途切れさせる大きなチャンス”と思ってやってくる」と警戒心を示した。油断や慢心を排除しエースを先頭に全力で勝ちにいく。

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2015年12月4日のニュース