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G大阪“08年再現”だ!遠藤「もう一度クラブW杯出たい」

[ 2015年12月1日 05:30 ]

08年のクラブW杯でマンチェスターUと対戦し、C・ロナウド(奥)からボールを奪い取る遠藤

 G大阪は30日、チャンピオンシップ(CS)決勝・広島戦の初戦(2日、万博)に向けて非公開で調整した。11月28日の準決勝で浦和と延長戦の激闘を制し状況は不利。だが浦和を撃破の勢い、過密日程を戦った経験値、08年以来のクラブW杯出場へのモチベーションを武器に年間勝ち点1位の広島を撃破する。

 広島との第1戦を2日後に控えた練習は約1時間と軽めの調整だった。浦和と120分間の激闘を繰り広げ中3日で迎える戦い。年間勝ち点で11点差ものつけられた首位チームが相手で直近の試合(11月7日)では0―2で完敗しており状況は明らかに不利だ。

 それでもG大阪の逆転優勝を後押しする心強い材料がある。

 まず1つ目が勢いだ。浦和戦では延長後半13分、DF丹羽のあわやオウンゴールのミスキックから鮮やかな速攻を繰り出して決勝点を挙げた。どれだけ疲れていようとも高揚する心が体を突き動かす。エース宇佐美は「今の勢いを考えればそんなに負けるような相手ではない。アグレッシブにできれば」と力強く語った。

 2つ目は今季の過酷な日程の中で結果を残してきた経験値だ。ACLでは準決勝、ナビスコ杯では決勝、そしてリーグ戦でも苦戦しながらもCS決勝までやってきた。ホーム&アウェーの戦いも今季だけで5試合をこなした。ACL不出場、ナビスコ杯予選敗退の相手よりも勝負強さは上を行く。

 そして最後が、優勝すれば出場が決まるクラブW杯に懸けるモチベーションだ。08年にACLを制して出場した大会ではマンチェスターUなどと対戦し世界レベルを体感した。当時を知るMF遠藤は「(もう一度クラブW杯に)出たい気持ちは強い。出ると出ないとでは違う」と強調した。リーグ連覇のかかる勝負の2連戦は、目に見えない要素が勝敗を分ける。

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2015年12月1日のニュース