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柏木 FKで先制演出!W杯予選2戦連続アピール成功

[ 2015年11月18日 05:30 ]

カンボジア戦の後半、先制につながるFKを放つ柏木

W杯アジア2次予選E組 日本2―0カンボジア

(11月17日 プノンペン)
 左足で放った最初のキックが流れを変えた。後半から投入されるとわずか1分後、MF柏木が柔らかなタッチでDFラインの裏を狙う。ボールは岡崎を経由して香川へ。香川が倒され、いきなりPKを獲得した。岡崎のPKは失敗に終わったが、柏木の出現にカンボジアDF陣が混乱。同6分にはFKで決勝弾となるオウンゴールを誘発するなど一気に主導権を握った。

 試合後の柏木に自信がみなぎる。「引いた相手にできたというだけ。この相手にはできて当たり前」。だが強気な口調とは裏腹に準備は周到だった。前半、ベンチで清武、本田と後半に向けた改善策を練った。「こういう展開は裏を狙うのが有効じゃないか、と。裏に出してセカンドを狙うのもありかと」。ピッチに立てない時間も無駄にはしなかった。

 慣れない人工芝の特徴もいち早くつかみ、うまく利用した。「止まるのが分かってたのでわざと強く蹴った」。右サイドを突破する長友には回転をかけた強めのパスを繰り出した。さらに後半41分。ノールックパスで本田のチャンスを演出した。「ノールックで出してくれと言われてた」という。前半の中盤は横パスが多かったが、柏木の投入後、一気に縦方向が増えた。

 ハリルホジッチ監督も柏木という新戦力の登場に満足そうだ。「1、2回触っただけでゴールに近づいた。斜めにも背後にも出せる。組み立てには必要な選手だ」。先発したシンガポール戦、途中出場のカンボジア戦で強烈なインパクトを残したレフティー。「2試合に対しての貢献度はあったかなと思う」と柏木。もはや不可欠なピースになりつつある。

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2015年11月18日のニュース