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ガンバ 0―3完敗で逸冠…2年連続3冠の夢散る

[ 2015年11月1日 05:30 ]

<鹿島・G大阪>表彰式で無念の表情を見せるG大阪・宇佐美(左)と遠藤

ナビスコ杯決勝 G大阪0―3鹿島

(10月31日 埼玉)
 G大阪は0―3で鹿島に敗れ、連覇を果たすことはできなかった。序盤から一方的に攻め込まれると、後半に3失点。攻撃陣も不発に終わり完敗を喫した。これで2年連続となる国内3冠も消滅し、今後はリーグ戦と天皇杯でタイトルを目指す。

 2年連続3冠の夢は早くも消滅した。小笠原を筆頭に激しい競り合いを仕掛けた鹿島に対し、G大阪の出足は鈍く常に後手後手に回る。遠藤と今野の経験豊富な2人がミスを繰り返し、DF陣は相手のマークをつかむのに混乱した。後半はCKでのマークがルーズとなり次々と失点を重ねた。

 05年にリーグを初制覇して以来、国内の戦いでこれほどまでに一方的に押し込まれる展開はなかった。5対24というシュート数も試合内容を象徴的に物語っていた。

 「きょうは完敗です」と潔く結果を受け止めた長谷川監督は、敗因の1つにメンタル面のスキを挙げる。「鹿島のタイトル取りたいという気持ちが我々を凌駕(りょうが)した。勝てるだろうという慢心がチームにあったんじゃないかと。私の準備不足」と責任を背負い込んだ。

 日本代表の4選手にとっては今大会初の出場がいきなり決勝の舞台だった。ここまでの4試合は、17歳の堂安から37歳の明神までほぼ全員が出場し決勝まで勝ち抜いてきた。この日はベンチ外となった仲間たちの思いを背負っての戦い。GK東口は「負けたという結果を残したくなかった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」と口にした。

 ACLは準決勝で終戦しナビスコ杯でも敗れた。ただ常勝を義務づけられたクラブに悔やんでいる時間はない。残り2試合のリーグ戦は次の大一番・広島戦(7日、万博)がヤマ場。15日の天皇杯の準々決勝も苦手・川崎Fが相手だ。指揮官は「ここで切り替えないと今季もあと3試合で終わってしまう」と危機感をあらわにした。タイトルへのどん欲な気持ちを思い出して残り2冠を死守する。

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