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本田 決死のミラン批判「敗戦から学ばないと再建には程遠い」

[ 2015年10月6日 05:30 ]

2試合連続で出番なしに終わったACミランの日本代表FW本田(AP)

 ACミランは4日、ホームでナポリと対戦し、0―4で大敗した。2試合連続で出番なしに終わった日本代表FW本田圭佑(29)は試合後、チームと自らの現状について不満を爆発。今後の起用にも影響を及ぼしかねない決死の“過激発言”で思いの丈をぶちまけた。日本代表は5日、18年W杯ロシア大会アジア2次予選のシリア戦に向け、決戦地のオマーンで合宿をスタート。本田は6日に合流する。

【セリエA順位表 本田 日程と成績 W杯アジア2次予選 日本代表メンバー】

 本田が唐突に不満を爆発させた。試合後の取材ゾーン。まずは大敗したナポリ戦について「問題点が分かりやすくなっただけで何も変わっていない」と切り出すと、さらに10~11年シーズンのリーグ優勝を最後に低迷を続けるチームに対し「敗戦から何かを学ばないと再建は程遠いと思います」と苦言を呈した。

 猛烈な批判は、選手としてはタブーとも言えるフロント、指揮官にまで及んだ。「なんで(自分が)出られなくなったか分からない。こういう戦いをやっていると出られるチャンスがない方がおかしいでしょ?」と選手、プレーの評価基準について言及。「監督から、経営陣から全員が(評価基準を)変えることができれば大きく再建につながるんじゃないかと思う」と持論を展開した。

 14年1月に入団して約1年半。その間、指揮官はアッレグリ、シードルフ、インザーギ、さらに今季のミハイロビッチ監督と既に4人目。今オフには久々に移籍市場で大型補強を敢行し、コロンビア代表FWバッカらを獲得した。それでも一向に見えてこない名門復活の兆し。本田は「3年間いろんな選手を試してきたし、これでまた100億(円)ぐらい使って選手たちを試しているわけでしょ?それで、なぜ出ている選手たちが、与えられたポジションで生き生きとプレーできないのか」と疑問を投げかけた。

 ただ、本田自身も与えられたチャンスで結果を出せていないのも事実。クラブ、指揮官、サポーター…。その全てからの反発は必至だが、日本の取材陣には「散々、僕のことを叩くでしょうけど、イタリアメディアにも伝えて」と念を押した。フロント、指揮官が発言を知れば今後、出番を失いかねず、コンディションを落とせば日本代表のパフォーマンスにも影響する。今冬の退団を覚悟している可能性もあるが、W杯予選シリア戦を前に波紋を呼ぶ爆弾発言だった。

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2015年10月6日のニュース