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G大阪 ACL9戦ぶり黒星も…逆転決勝へ敵地で価値ある1点

[ 2015年10月1日 05:30 ]

広州恒大戦の前半、宇佐美(右)らと先制点を喜ぶG大阪・パトリック(中央)

 ACL準決勝第1戦、7年ぶりの優勝を狙うG大阪は30日、アウェーで13年大会を制した広州恒大(中国)と対戦し、1―2で逆転負けした。前半12分、右クロスに反応したFWパトリック(27)が相手DFと競り合って先制のオウンゴールを誘発。しかし、その後は相手の力強い攻撃に押され、逆転を許した。第2戦は21日にホームの万博で行われる。

【試合結果 ACL決勝トーナメント】

 ACL9戦ぶりの黒星となったが、決勝進出へ望みをつないだ。G大阪が敗れはしたが、前半12分に阿部の右クロスからパトリックが相手選手と競り合い、オウンゴールながら価値あるアウェーゴールをゲット。遠藤主将は「まだまだ全然チャンスはある。プレスもきつくなかったし、攻撃の緩急をつければ」と21日のホーム万博での第2戦へ手応えをにじませた。

 多くのハンデも乗り越えた。31度の気温以上に感じられる蒸し暑さ、4万9000人に迫る大観衆で埋まった完全アウェーのスタジアム。一つ一つのプレーに大歓声やブーイングが上がる中、後半12分に勝ち越しを許しても粘り強く耐え抜き、最後まで致命傷となる失点は許さなかった。

 不完全燃焼に終わった宇佐美も、次戦のリベンジを誓った。守備に追われる時間が長く、スライディングタックルなど気迫のこもったプレーを見せたものの、何度も突破を許した。前半9分に左足でシュートを放った以外は見せ場をつくれず。後半29分に最初の交代枠でベンチに退いた。ピッチ状態の悪さもあったが「言い訳にならない。自分のミスが多かった」と反省。その上で「可能性は残せた。ホームでしっかり勝てれば良いし、そのためにもゴールを奪いたい」と視線を上げた。

 劇的な勝利を飾った全北(韓国)との準々決勝第2戦で喜びのあまりピッチに入って退席処分を受け、スタンド観戦となった長谷川監督は「引き分けで終わりたかったけど…。日本でリベンジしたい」と訴えた。雌雄を決する万博では今季リーグ戦は無敗。公式戦11勝8分け2敗と高い勝率を誇る。1―0で2戦合計2―2とすれば、アウェーゴールの差で突破が決まる決戦は3週間後。今年一番のビッグマッチに、J王者が全力を注ぐ。

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