浦和　年間首位奪取！西川で２００完封　鋼の守護神だ

＜浦和・柏＞ゴールを死守するＧＫ・西川

Ｊ１第２Ｓ第１０節 浦和１―０柏

（9月11日 埼玉）
　浦和がホームで柏に１―０で勝利し、暫定ながら年間首位に返り咲いた。日本代表のＷ杯アジア２次予選アフガニスタン戦から中２日で強行出場したＧＫ西川周作（２９）が２つのビッグセーブで白星に貢献。節目となるチームのＪ１通算２００試合無失点を演出し、日本代表の守護神定着をアピールした。

　強行日程をものともせず、ＧＫ西川がゴールに鍵をかけた。前半３７分のＣＫのピンチでエドゥアルドのヘディングシュートを素早い反応でキャッチ。後半２７分にはクリスティアーノの弾丸ＦＫをはじき出した。２つのビッグセーブで勝利を演出。前半から好セーブを連発した相手ＧＫ菅野の存在も力に変え「菅野さんがいいセーブを連発していたので、負けてられないと思った」と話した。

　チームはＪ１通算２００試合無失点に到達したが、西川にとっても節目の試合となった。「これまで代表で試合に出て、またすぐにクラブで試合という経験はあまりなかった。こういう日程にも慣れていかないといけない」。日本代表として３日のカンボジア戦（埼玉）、８日のアフガニスタン戦（テヘラン）に出場。今季所属先が決まらず招集を見送られた川島に代わり大役を務め、２戦連続完封と結果を出した。

　中東→日本の機内では、アフガニスタン戦から中２日の柏戦を逆算して睡眠時間を確保。中東遠征では乾燥した空気の中で大声を出して指示を出したため喉を痛めたが、喉痛に効く「マヌカハニー」という殺菌力の強い蜂蜜をなめて回復。この日はリカルドＧＫコーチをはじめ、代表コーチ陣が視察。ハード日程に負けないタフさを見せ、代表守護神定着をアピールした。

　チームは勝ち点３を得て、暫定ながら年間首位に再浮上。ＧＫ西川は「目指しているのは年間優勝。チームで見せ続けないと代表もないと思うので、結果を出し続けたい」と前を向いた。「アフガニスタン戦の日に上の子（長女）が３歳になったので、ゆっくり祝ってあげたい」。日本と浦和のゴールを守る重圧から解放され、最後はパパの顔でスタジアムを後にした。