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「13億の価値ある」岡崎 プレミアL上々スタートのワケは「自由」

[ 2015年9月4日 09:20 ]

プレミアリーグ移籍初ゴールを決める岡崎(AP)

 3日の18年W杯ロシア大会2次予選カンボジア戦では不発に終わった日本代表FW岡崎慎司(29)だが、今季から加入したプレミアリーグのレスターでは幸先の良いスタートを切った。開幕4試合に出場(先発3試合)して、8月15日の第2節ウェストハム戦で初ゴールを記録。8月16日付の英紙デーリー・ミラーが「岡崎は移籍金700万ポンド(約13億円)に見合う価値のある選手。注目すべき存在」と報じたように、サッカーの母国で評価を高めている。

 「新人みたいな気持ちでサッカーができている」という岡崎が新天地で感じているのは「自由」だという。前所属のマインツでは、13~14年にブンデスリーガ日本人最多となる15ゴールを記録したことで「マークされるようになって、1トップで動きの範囲が限られた中で何をすればいいのか考えていた」。レスターでの主な役割はイングランド代表FWバーディーと縦関係になる「セカンドストライカー」で「自由にやれる。自分の判断で裏にも行けるし、ステイもできる。今はとにかくガンガン走って、窮屈ではない」と持ち前の運動量と献身性を攻撃だけでなく守備でも発揮している。

 プレミアリーグでは過去にMF中田英寿(ボルトン)、MF香川真司(マンチェスターU)ら日本人選手が思うような結果を残せなかった。「自分は“誰だこいつ?”というところから始まっている。評価を変えたい」と岡崎。序盤の活躍で今後はマークが厳しくなることが予想されるが、9月26日に対戦するアーセナル、11月28日のマンチェスターUなどビッグクラブを相手に“下克上”につながるゴールを期待したい。(大久保 尚文)

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2015年9月4日のニュース