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武藤 独から凱旋!あるぞW杯2次予選でも1トップ起用

[ 2015年8月31日 05:30 ]

帰国した武藤がチビっ子ファンのリクエストに応えて握手する

 わずか約15時間前に2得点を決めたマインツの日本代表FW武藤が羽田空港の到着口に姿を現すと、構内は一時パニックに陥った。武藤は疲れた表情を見せながらも、マインツのユニホームを持って待ち受けた数人のファンに丁寧にサイン。翌日から合流する日本代表への意気込みを問われ、「この2戦は何が何でも勝ちきらないといけない」と力を込めた。

 7月に渡独し、今回は2得点を引っ提げ欧州組として堂々の初帰国。試合終了直後に飛行機に飛び乗ったため「飛行機はかなり疲れる。この時差とかは海外組ならでは。慣れていきたい」と“初々しさ”ものぞかせたが、ブンデス3戦目で初得点を挙げ、「走力、戦うメンタル、俊敏性。大きな相手に対し、嫌なところを突いていくスキルも付いてきた」と強調。わずかな時間でさらなる成長を遂げたことを実感している。

 そこで今後期待されるのが、決定力不足に泣くハリルジャパンでの活躍。武藤はこれまで、主にスーパーサブ的な役割でサイドが主戦場だったが、ハリルホジッチ監督も「真ん中もできる」と話しており、今後はマインツ同様に1トップで起用される可能性もある。W杯2次予選では相手が自陣に引いて守備を固めてくることが予想される中、ハノーバー戦では前半15分にわずかなスペースを見付け裏に抜け出してゴール。同29分にはCKの折り返しに反応、きっちり頭で合わせた。得点力アップのため岡崎が2列目、武藤が1トップというオプションは十分に考えられる。

 「2ゴールで自信もついた。代表でもゴールを取れていないので、しっかり代表でもゴールを取れるように」。代表では初得点を決めた昨年9月9日のベネズエラ戦以来、11戦無得点。ブンデス仕込みの武藤が、今度はハリルジャパンで“ケチャップ砲”を狙う。

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