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G大阪 耐えて無失点!価値ある敵地ドローでACL4強へ前進

[ 2015年8月27日 05:30 ]

<G大阪―全北>後半、シュートを放つG大阪・宇佐美(奥)

 ACL準々決勝第1戦は2試合が26日に行われ、G大阪はアウェーで全北(韓国)と0―0で引き分けた。終始、相手にボールを回されながら、全員守備で粘り強くゴールを死守。長谷川健太監督(49)のシステム変更も効いた。ホーム万博での第2戦は9月16日。勝てば08年以来となる準決勝に進出する。

【試合結果 決勝トーナメント】

 完全アウェーの中、耐えに耐えて価値あるドローだ。終始劣勢に立たされたG大阪が、粘りを見せて無失点。優勝した08年以来となる4強進出に向け一歩、前進した。

 立ち上がりからKリーグ王者の猛攻を浴びた。それでも後半からMF倉田を投入してリズムをつかむと反撃を展開。終了間際にも再び押し込まれたものの、MF明神やDF陣が体を張り、累積警告で不在のMF今野の穴を感じさせない集中した守備でしのぎ切った。長谷川監督は「本当に選手は最後の最後まで戦ってくれた」と最低限の結果にも納得の表情。主将のMF遠藤も「次に勝って、この引き分けを生かしたい」と前を向いた。

 攻撃陣は相手のマンマークに封じられた。24日に蘭夫人の妊娠を公表、新たな発奮材料を得て活躍を誓ったエースFW宇佐美には、相手DFが密着マーク。左サイドにポジションを替えた後半もはりつく徹底ぶりに「予想外でした。あれだけついてくるのは珍しい」と振り返るほど苦しめられた。後半26分には相手DF4人を振り切ってシュートを放つなど意地を見せるも、「支配されている中、どうチャンスをつくっていくかが課題。2つ3つしかなかったけどモノにできれば良かった」と唇をかんだ。

 ドローの代償も支払わされた。後半30分に警告を受けた宇佐美は、9月16日のホーム万博での第2戦が出場停止。エースは「みんなを信じて祈るしかない。ただ、自分にできることをやりたい」とピッチ外での貢献も約束し、チームメートに勝利を託した。倉田も「アイツは特別やけど、良い選手はいっぱいいる」と力をこめた。決戦は3週間後。J王者の底力を発揮して、ベスト4進出を決める。

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2015年8月27日のニュース