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蛍“完全復活”へ光!弾丸ミドルで代表19戦目初ゴール

[ 2015年8月6日 05:30 ]

<日本・韓国>前半38分、山口(右)がペナルティーエリア手前で右足を振り抜き同点ゴール

男子・東アジア杯 日本1―1韓国

(8月5日 中国・武漢)
 2試合連続先発の山口が、強烈なミドル弾をぶち込んだ。1点を追う前半39分、倉田からのパスに中央で反応。ダイレクトで右足を振り抜いた。左隅を射抜く同点ゴールは代表19試合目での初得点。圧巻のゴールで存在感を見せつけた。

 「監督からミドルをどんどん狙えと言われていた。“来た”と思った。点を取りたいと思っていた」

 北朝鮮戦を逆転で落とし、優勝へ後がなくなった韓国戦。ダブルボランチの一角ではなく、慣れないインサイドハーフに入った。「ボランチの空いたスペースを使われたけど、修正してからはうまくいった。うまくみんなで体を張って耐えられた」。得点だけでなく豊富な運動量で攻守に顔を出し、存在感を見せた。

 昨年のW杯ブラジル大会では全試合に出場したが、日本代表での地位を築くきっかけとなったのが、13年の東アジア杯だった。ボランチとして全3試合に出場し、大会MVPを獲得。日本の初優勝に大きく貢献し、一気に成り上がった。「自分にとっての代表は、あそこから始まった。思い入れのある大会」。J2から唯一の選出となった24歳が中盤を支配した。

 日本代表の常連となったが、ケガにも泣いた。昨年8月に右膝を負傷。同9月に右膝半月板手術に踏み切った。サッカー人生で初めての大ケガだっただけに気持ちは沈んだが、東京都内の国立スポーツ科学センターで2カ月近くを過ごし、さまざまな競技のアスリートと汗を流し、サッカーへの思いも再燃。懸命のリハビリで今ではテーピングの必要もないほどに状態は戻った。残念ながら勝ち点3を奪うことはできなかった。「諦めずに、最後は勝って終わりたい」。最終戦の勝利で完全復活を印象付ける。

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2015年8月6日のニュース