秘密兵器・柴田　増矢お手本になでしこ初得点だ「積極的に」

練習で前線に鋭いパスを送る柴田

東アジア杯女子 日本―韓国

（8月4日 中国・武漢）
　なでしこの秘密兵器が４日の韓国戦でデビュー弾を狙う。攻撃陣でただ一人の初招集となったＭＦ柴田（浦和）は２日、戦術練習で右ＭＦに入って感触を確かめた。ワンタッチプレーを得意とし、１２年Ｕ―２０Ｗ杯でシルバーボール賞（優秀選手）を獲得したテクニシャンは「高い位置で受けたり、奪えれば良さが出ると思う。積極的にやりたい」と気合を込めた。

　１日の北朝鮮戦で注視したのは同じポジションの増矢。素早いドリブルに加え、１得点を決めて存在感は際立った。「増矢はキレキレで中央にも顔を出したりドリブルもしていた。見習いたい」と刺激を受けたが、ライバルより好印象を残さなければ「まだ遠い」というリオ五輪への道は閉ざされる。増矢は代表５戦目で初得点だったが、柴田はデビュー戦ゴールでアピールを狙う。「手元に置いて使ってみたかった」と佐々木監督も期待を寄せる黒髪の２３歳が勝負のピッチに立つ。