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開幕先発あるぞ!武藤のプレーに指揮官絶賛「まるでシンジのようだった」

[ 2015年7月31日 07:30 ]

ラツィオとの練習試合でチームの先制点を喜ぶ武藤(手前)

 マインツに移籍した日本代表FW武藤嘉紀(23)がリーグ開幕戦となる8月15日のインゴルシュタット戦に先発する可能性が高まった。29日にラツィオとのプレシーズンマッチにFWで先発するとアシストを記録。後半25分までプレーし、攻守両面で3―0の快勝に大きく貢献した。シュミット監督は試合後、武藤のプレー内容を高く評価し、開幕スタメンを示唆した。

 半分以上は武藤の得点と言って良かった。前半43分だ。左のスペースに抜け出ると一気にドリブルを加速、ペナルティーエリア内に進入した。GK近くまで運び、ファーサイドに走り込んできたFWマリに余裕を持って左足でパス。先制点をアシストしてみせた。自ら狙っても良かったが、ゴール前でも冷静だった。

 「角度が少なかったですし、明らかに中の方がフリーで。ゴールは欲しかったけどパスの方が確率が高かったのでパスを選択しました」

 守備でハイプレスをかけ続け、ゴール前でも得点の確率が高いプレーを選ぶ。シュミット監督は「まるでシンジ(岡崎)のように働いてくれた。きょうの先発の8、9人は開幕戦の先発と言っていい。ヨシもこのまま良くやっていけばブンデスリーガでプレーするだろう」。昨季までのエース岡崎(現レスター)の名を引用し、武藤の開幕スタメンを示唆した。

 充実した新婚生活が支えになっている。好調の秘けつを聞かれた武藤は「ご飯ですね。これだけ練習すると体重が減りますが、奥さんが食事を作ってくれるので感謝したい」。今月3日に結婚を発表した夫人がドイツ入り。新居こそ未定だが、キッチン付きのホテルで生活を始めた。異国での新生活でも心身ともにリラックスできている。

 後半25分、武藤が交代を告げられると、1万2000人を超す観衆から万雷の拍手で迎えられた。「もっとサポーターを喜ばせたい。結果は大事にしていきたい」。シュミット監督には相手のタイプによって武藤をFWおよび攻撃的MFで使い分ける構想もある。ラツィオ戦で1アシストという目に見える結果を残した若きストライカー。前途は明るい。

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