×

松本 3連勝ならず…3失点完敗で降格圏に後退

[ 2015年7月30日 05:30 ]

川崎Fに敗れ、肩を落とす松本イレブン

J1第2S第5節 松本1―3川崎F

(7月29日 松本)
 2連勝と波に乗り始めていた10位の松本は、ホームで5位の川崎Fと対戦し1―3で敗戦。後半24分に途中交代のFW阿部吉朗(35)がゴールを決めたが、前半の3失点が響いた。順位は12位に下がり、年間順位も15位から降格圏の16位に後退した。

 チーム最年長が意地の一発を見せた。後半22分にピッチに入ってから2分後、すぐに阿部が期待に応えた。相手ゴール前の密集でDF安藤が放ったシュートがバーを直撃。そのこぼれ球を見逃さず、右足で豪快に蹴り込み、5試合ぶりにネットを揺らした。これでFWオビナに並ぶ今季チームトップタイの4ゴール目となった。

 この試合も含め、今季出場した15試合は全て途中交代。それでも、「やりがいを感じている」と話していた背番号39は、スーパーサブとして短い時間で存在感を放った。

 そんな活躍もむなしく、3連勝とはならなかった。前半は、第2ステージ第4節終了時点で1試合平均のパス数がリーグで断トツに多い相手に長い時間ボールをキープされ、翻弄(ほんろう)された。ボールを奪い攻撃機会を得ても中盤でパスカットされ、攻める時間をなかなか確保できず、なすすべなく前半を終えた。

 後半は攻守が一転。反町康治監督(51)が「相手を恐がっても何も生まれない」と指示を出し、中盤でのボール奪取が激増。後半37分には、MF岩沼に代え攻撃力のあるDF大久保を起用するなど、勝利への執着心を見せた。しかし、3失点したことが最後まで響き、試合終了の笛が吹かれると、多くの選手がゴロンとピッチに横たわった。

 指揮官は常々、「残留には試合数以上の勝ち点が必要」と語っている。この日は、5月30日の鹿島戦終了時以来、8試合ぶりに勝ち点が試合数を上回るチャンスだったが、かなわなかった。

 次節は8月12日のアウェー仙台戦。負傷中のDF後藤やDF那須川が復帰予定の8月に勝ち点を伸ばすべく、この約2週間で今一度鍛え上げていく。

 ▼反町監督 前半と後半で全く違う顔(試合の内容)だった。やはり、いろいろな意味で隙がある。中断期間でやらないといけない最重要課題だ。前半はゴールを守ろうと意識しすぎてしまった。後半はボールを奪おうというディフェンスができ、我々の意地を見せられた。(前半30分すぎから電光掲示板の時間表示が消えたことについて)海外ではしょっちゅうあること。この悔しさを次につなげるしかない。いい8月にしたい。

続きを表示

2015年7月30日のニュース