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安藤 最後にベンチ入り、目潤ませ「みんなに感謝したい」

[ 2015年7月6日 17:36 ]

GK山根に背負われベンチに向かう安藤

女子W杯決勝 日本2―5米国

(7月5日 カナダ・バンクーバー)
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会決勝が行われた5日、日本代表「なでしこジャパン」のベンチに、6月8日の1次リーグ初戦で左足首を骨折し、治療のため帰国していたMF安藤梢選手(32)=フランクフルト=が戻った。米国の壁は高かったが、大会前の合宿から寝食を共にした23選手が最後はそろって戦った。

 決勝までの選手たちの合言葉は「アンチ(安藤選手)をもう一度ベンチへ」。無念の離脱となった安藤選手の代わりに白いクマのぬいぐるみをベンチに置いて勝ち上がってきた。4日に再合流して迎えた決戦。ユニホーム姿の安藤選手は仲間の思いに応えるように声を張り上げ、強敵と戦うチームを鼓舞し続けた。

 「彼女がいてこそ一つのチーム。いるといないとでは大違い」と主将の宮間あや選手(岡山湯郷)が言えば、安藤選手も「もう一度この場所に戻って来られるのはすごいこと。みんなに感謝したい」と目を潤ませた。

 安藤選手の負傷は痛恨のアクシデントだったが、なでしこの結束はより強固になった。試合後、前回からの4年間で得られたものを問われた宮間主将は「最高の仲間だと思う」と話した。(共同)

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