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骨折の安藤 一緒に戦った…ベンチで声援「連れてきてもらって感謝」

[ 2015年7月6日 13:03 ]

表彰式を終え、GK山根に背負われて引き揚げる安藤

サッカー女子W杯カナダ大会決勝 日本2―5米国

(7月5日 バンクーバー)
 1次リーグ初戦で左腓(ひ)骨外果骨折のけがを負ったなでしこジャパンのFW安藤も、決勝の大舞台でベンチ入り。試合後は涙にくれるチームメートを慰め、「決勝まで連れてきてもらって感謝している」と話した。

 6月8日のスイス戦で負傷し、続くカメルーン戦(同12日)を見届けた後、帰国して手術を受けた。それ以後、試合日のキックオフ前とハーフタイムには無料通話アプリ「LINE」でロッカールームとつながり、仲間たちを激励。イングランドとの準決勝の前には「バンクーバーに私を連れていって」という言葉でイレブンを奮い立たせ、その通りにチームは決勝へ。術後の回復が順調だった安藤はバンクーバーへと飛び、前日に合流を果たした。

 久々にそろった23人。しかし、チームは序盤の連続失点で浮足立ち、14分と16分にも追加点を許した。4点のビハインドを負っても安藤はあきらめず、ベンチから声を出して仲間を鼓舞。願いは届かず連覇を逃し、「米国は強かった」と長年のライバルを称えた。表彰式を終え、試合前と同じようにGK山根に背負われて引き揚げた安藤。その胸には誇りのメダルが輝いていた。

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