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佐々木監督 序盤悔やむも「選手を誇りに思う」4年間「幸せ」

[ 2015年7月6日 10:35 ]

後半、指示を出す佐々木監督

女子W杯決勝 日本2―5米国

(7月5日 カナダ・バンクーバー)
 佐々木則夫監督(57)は女子W杯史上初となる「指揮官として大会連覇」の偉業はならなかった。試合後のインタビューで「立ち上がり、気を引き締めていれば、というところはありますが…」と悔やみながら「最後の最後まで選手はよく走ってくれたと思います。あきらめないで、走り切る姿は見せられた。選手を誇りに思っています」とねぎらった。

 前回優勝からの4年間「選手たちと本当に楽しく、ここまでサッカーを積み上げられて本当に幸せだと思います」と、やり切った表情を浮かべた。準優勝については「ファイナル(決勝)まで来たことは、まずは成功だと思っています」と評価した。

 強豪を連破して優勝した前回2011年ドイツ大会。映画のようなドラマチックな幕切れで外国人記者に「スピルバーグ監督」と形容された。1次リーグから準決勝までの全6試合が1点差勝ち。決勝は大敗を喫し“スピルバーグ劇場”の再現はならなかった。

 ドイツ大会決勝に続く米国との再戦。決勝トーナメント1回戦から4試合連続して同じ先発メンバー11人で臨んだ。

 しかし、前半16分までに4失点。1―4とした後、前半33分、3失点目に絡んだDF岩清水に代えて、早くも最後のW杯となる大黒柱のMF澤を投入。同39分にはMF川澄を下げてFW菅沢をピッチに。交代カード3枚のうち2枚を切る積極采配を振るった。澤をピッチに送り出す際には、背番号10の両肩に両手を置き、耳元で指示を出した。

 ビハインドの試合展開については「自分たちのサッカーを見つめ直すだけ。そういう意味で、選手は一生懸命、頑張ってくれていますので、それを信じて戦況を見ていました」。準優勝については「この4年間、チャンピオンとして、いろいろなプレッシャーがある中、このステージまで上がってきたことは、よくやってくれたと思います」と評価した。

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