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天仰ぐなでしこ 悪夢の滑り出し…追い上げ届かず、まさかの5失点

[ 2015年7月6日 09:51 ]

女子W杯決勝で米国に敗れ、大儀見(17)と抱き合う澤

サッカー女子W杯カナダ大会決勝 日本2―5米国

(7月5日 バンクーバー)
 思いのままに喜びを表現する米国選手を、なでしこイレブンはただただぼう然と見つめるしかなかった。悲願の連覇まであと1つとしながら、その最後のステージでまさかの完敗。ピッチに倒れ込み天を仰ぐ。頂点への手応えがあったからこその悔しさ。現実を前に、スタンドに駆け付けた日本人サポーターも顔を覆うしかなかった。

 悪夢の滑り出しだった。前半2分、CKからいきなりMFロイドに決められ、今大会初めて先制を許すと、同4分には右FKからまたもロイドに2点目を決められ2分の間にセットプレーで2失点。米国の波状攻撃は止まらず14分、DF岩清水のクリアミスをきっかけにMFホリデーが右足ボレー、直後の16分にはハーフウェーライン付近からロイドがロングシュートを決めて、差はあっという間に4点に広がった。

 それでも前回女王の意地だけは忘れない。4点を追う前半27分、MF川澄のクロスを受けたFW大儀見が体を回転させて左足を振り抜きゴール左隅へ一撃。準決勝までの6試合で1失点と鉄壁の守備を誇る米国から6試合ぶりに得点を奪うと、33分にはMF澤を投入。前半から大黒柱をピッチに送り込み、打開を図った。

 後半7分にオウンゴールで2点差に迫ったものの、2分後に5点目を献上して流れを引き寄せられない。15分に最後の切り札・FW岩渕を投入。策は尽くし、選手は足がつるまで走り続けたがゴールは遠く、非情のホイッスルが鳴り響いた。

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