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ベンチ入り正式決定!安藤合流、なでしこ23人で決戦へ

[ 2015年7月6日 05:30 ]

練習場に姿を現した安藤(右端)はイレブンからアーチで出迎えられ笑顔を見せる

女子W杯決勝 日本―米国

(7月6日 バンクーバー)
 決戦を翌日に控えたなでしこたちに、歓喜の再会が待っていた。「アンチ、お帰り!」。バンクーバーに到着したばかりの安藤が練習場に駆けつけると、一斉に声が上がる。つえを突きながら近寄る安藤に、選手たちは即席のアーチをつくって出迎えた。宮間と、そして澤と。全員と抱き合う。「ホントに、お帰り~」。選手の声は震える。安藤は「みんなに会えて、うれしいという言葉では表せない気持ち」と目に涙を浮かべた。

 23人全員がそろい、W杯連覇への準備は整った。安藤はスイスとの1次リーグ初戦(6月8日)で左腓(ひ)骨外果骨折。続くカメルーン戦(同12日)を見届け、帰国して手術を受けた。試合日にはロッカールームとテレビ電話でつながり、テレビをつければ自分の背番号7のユニホームを着た白クマの縫いぐるみがベンチに置かれていた。「みんながいつも“決勝に連れて行くから”と言ってくれて凄い心強くて、頼もしくて」。術後の回復は順調。既につえがなくても歩けるという。「みんなの頑張っている姿を見た後にリハビリすると凄い頑張れちゃって」と笑い「本当に感謝しています」と力を込めた。

 25日ぶりに合流したベテランアタッカーには、果たすべき役割がある。決勝でのベンチ入りが決定し「みんなに声を掛けたり、元気を与えられるようにベンチからしっかり戦いたい」と誓った。心は一つ。23人の夢物語は、連覇で完結する。

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