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横浜・中沢、周囲をうならす全力ファンサービスへの思い

[ 2015年7月5日 11:00 ]

ファン感謝イベントで志村けんの「変なおじさん」に扮し会場を盛り上げる横浜DF中沢

 闘志あふれるプレーでチームを引っ張る鉄人が、無邪気なサッカー少年に戻っていた。6月15日、横浜の元日本代表DF中沢佑二(37)がMF喜田拓也(20)、GK田口潤人(18)と一緒にクラブのホームタウン活動の一環である「サッカースペシャルキャラバン」参加のため、横浜市立大豆戸(まめど)小を訪問。選手が児童とサッカーを通じて交流するイベントなのだが、練習や試合と同様、中沢は最初から最後まで全力だった。

 最初に行われた鬼ごっこでは「俺が守る!」と子供たちの前に仁王立ちし、鬼の襲来からがっちりガード。男女に分かれてのドリブル競争では、迷いなく?女子グループに入り、男子グループに対して闘志をむき出しにした。最後は児童たちに「これからも勉強とスポーツを頑張ってください。帰って宿題をやって、両親の言うことを聞いて寝ること」と呼び掛け「両親に“22番(中沢)のユニホーム買って”って言うんだよ!」と念押し。別れ際の“握手会”では、体操着に書かれた児童の名前を見て「○○君、ありがとう」と一人一人名前を口にしながら握手をしていた。

 短時間ながら児童と交流を深めた中沢は「子供とは、いつ遊んでも楽しいですね。こうやって遊ぶのは昔を思い出す」と充実の表情。児童以上に全力で楽しんでいたことについては「僕はいつも子供たちと同じ目線ですから」と笑い「今後もこういう取り組みを他の選手も含めてやっていければいい。少しでもマリノスのファンが増えるように、距離を縮めていきたい」と語った。

 毎年、開幕前に行われるファン感謝イベントでは、「妖怪ウォッチ」のジバニャンや志村けんなどに扮し“仮装ステージ”で来場者を盛り上げている中沢。今回の小学校訪問イベントも含め、そのファンサービス精神には本当に頭が下がる。6位に終わった第1ステージからの巻き返しと年間王者へ向けて、第2ステージでもピッチ内外でファンを喜ばせてくれるだろう。(原田 真奈子)

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2015年7月5日のニュース