武藤　慶大時代の同級生と結婚「彼女となら新天地でも心強く立ち向かえる」

アディダス社のイベントで花束を手にする武藤

　今月からドイツ１部マインツに加入する日本代表ＦＷ武藤嘉紀（２２）が３日深夜、結婚したことを発表した。お相手は慶大時代の同級生で、一般女性。ＦＣ東京のホームゲームの観戦に訪れるなど、武藤の活躍を陰で支えていた。武藤は来週にいよいよドイツに渡る予定。この１年半で一気にスター街道を駆け上がった東京のプリンスが、生涯の伴侶を得て欧州へ渡る。

　武藤が生涯のパートナーとともに欧州で挑戦することを決断した。マインツ入団を直前に控え、かねて交際を重ねていた慶大時代の同級生と、晴れて結婚したことを発表。武藤は所属するマネジメント会社を通じ、「この度、一般の女性と入籍いたしました。彼女は大学時代からお付き合いをしてきた同級生で、今に至るまで自分を常に支えてくれた方です。これより新たな家庭を築くにあたり、今後とも身を引き締めより一層努力していく所存です」とコメントした。

　相手は一般女性のため、氏名、年齢などは非公表だが、武藤がプロとしての第一歩を踏んだ昨季から、たびたびスタジアムで観戦する姿が目撃されていた。その後、日本代表入りも果たすなどこの１年半で一気にスター街道を駆け上がった武藤を、温かく見守り、サポートし続けた。

　武藤は現在、間近に迫った渡独を前に、忙しい日々を送っている。６月３０日は、両国国技館で行われた、契約するアディダス社のイベントに参加。ブンデスリーガの先輩である香川からは「一緒にがんばりましょう」とエールを送られた。１日には等々力競技場で行われた大学サッカーリーグの早慶戦を観戦。２日は東京都小平市のＦＣ東京の練習場で自主トレを行い、新天地での活躍へコンディション調整にも余念がない。

　武藤は来週にもいよいよドイツへ渡る。メディカルチェックを経て正式契約を交わすが、関係者によれば、武藤を主軸として迎え入れるクラブは、盛大な入団会見を準備しているという。１０日はいよいよマインツのジャージーに身を包み、新たなチームメートと初練習を行う予定だ。くしくもこの日、ドイツ杯の日程が正式に決定。ドイツ公式戦デビューとなる同杯１回戦、アウェーのコトブス戦が８月９日に組まれた。「これから新天地での挑戦が始まりますが、彼女とであれば心強く立ち向かっていけると思っております。マインツで活躍できるよう、またそれを日本代表躍進への貢献に繋（つな）げていけるよう、２人で力を合わせて邁進（まいしん）して参ります」。サッカー人生第２幕への決意表明。武藤は生涯の伴侶とともに歩んでいく。

　◇武藤　嘉紀（むとう・よしのり）１９９２年（平４）７月１５日、東京都生まれの２２歳。４歳からサッカーを始める。ＦＣ東京の下部組織で育ち、慶応高３年時の１０年に２種登録選手、慶大２年時の１２年に特別指定選手でトップチームに登録。１３年７月６日の広島戦でＪリーグデビューし、１４年にＦＣ東京に正式加入。Ｊ通算５１試合２３得点。日本代表は１４年９月５日のウルグアイ戦でデビューし、通算１３試合１得点。１メートル７９、７２キロ。利き足は右。