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元なでしこ、宮本ともみ氏が分析 打倒米国の3カ条

[ 2015年7月4日 12:08 ]

米国代表MFロイド(10)には日本も要注意だ(AP)

女子W杯決勝 日本―米国

(7月6日 バンクーバー)
 W杯連覇に王手をかけたなでしこジャパンは5日(日本時間6日に)に米国と決勝を戦う。米国はどんなチームなのか。どうやれば米国に勝てるのか。元女子日本代表MF宮本ともみさん(36)がライバルを分析し、3つのポイントを挙げた。

 米国は4年前のW杯からDF陣が若返ったものの、前線の選手はほぼ同じだが、攻撃はフレキシブルでどこからでも攻められる。左のMFラピノー、右のMFヒースはスピードがあって縦にも行けるし、カットインもする。試合によって左右を入れ替えることもある。

 (1)要注意はロイド MF登録のロイドはシュートレンジが広く決定力もある。ポジショニングが良く、DFとMFの間で決定的な仕事をする。準々決勝までボランチに入っていたようにゲームもつくれる。ただ、決勝は準決勝ドイツ戦の勢いを駆ってFWで来ると思う。また、スピードのあるモーガンは守備ラインの裏への抜け出しが速い。ルルーはパワーも技術もある。ワンバックも高さがあり全く衰えていない。ロイドの起用方法や選手の組み合わせで日本の対応も変わる。

 (2)ボランチを狙え どこからでも攻められる米国だが、組み立てはボランチを経由する。その際、ボランチがボールを受けにDFの近くまで寄ることが多い。守備ラインは浅いので、意識的に米国のボランチのブライアンやホリデーにボールを持たせて大儀見と大野、阪口、宇津木でプレッシャーをかけてボールを奪い、ショートカウンターにつなげられれば決定機がつくれる。

 (3)岩渕の活用 さらに相手の足が止まった頃、岩渕を投入するのも効果がある。大柄な選手に対して俊敏な岩渕はつかまえにくい。4年前の決勝でも、3年前のロンドン五輪でも日本はしっかりボールを保持して米国を走らせて日本のペースに持っていった。そのイメージを思い出して戦えば、チャンスは十分にあるだろう。

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2015年7月4日のニュース