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先制PKは阪口―有吉ラインでゲット「ベレーザのあうんの呼吸」

[ 2015年7月2日 10:27 ]

前半、有吉が倒されPKとなる

女子W杯カナダ大会準決勝 日本2―1イングランド

(7月1日 エドモントン)
 イングランド戦のMVPにあたる「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」には攻守に奮闘した右サイドバックのDF有吉佐織(27=日テレ)が選出された。

 0―0で迎えた後半31分、ボランチのMF阪口夢穂(27=日テレ)が出したロングボールに有吉が抜け出してペナルティーエリア内に進入し、後ろから引き倒されてPKをゲット。これを主将のMF宮間あや(30=岡山湯郷)が時間を十分に使って相手GKとの駆け引きを制し、左隅に決めて先制した。

 PKを得たプレーについて「阪口にボールが入った瞬間、チームでもああいった形で裏を取るタイミングがあるので、あれは(日テレ)ベレーザのあうんの呼吸。(ボールが)出てくるなと思ったので、思い切って飛び出してみました」と有吉。延長戦突入が見えてきたロスタイム突入後の後半47分に決まったオウンゴールでの決勝点には「最後の最後まで後ろ(守備陣)が点を取られなければ、いつか前線の選手が点を取ってくれると思っていた。しっかり我慢できたので良かった」と笑顔がはじけた。

 中3日となる日本時間6日の決勝戦は、4年前と同カードとなる米国が相手。4年前のW杯ドイツ大会はメンバー外で、日本が銀メダルを獲得した12年ロンドン五輪でもバックアップメンバーに甘んじた有吉は「1試合1試合、1つ1つ、チームとして成長できていると思っている。思い切りプレーしたい」と4年分の思いを言葉に込めた。

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