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野津田、生き残りV弾!リオ五輪最終予選へ「続けていかないと」

[ 2015年7月2日 05:30 ]

<U―22日本代表・U―22コスタリカ代表>前半、先制ゴールを決める野津田

国際親善試合 日本2―0コスタリカ

(7月1日 ユアスタ)
 16年リオデジャネイロ五輪出場を目指すU―22日本代表は1日、仙台のユアテックスタジアムでU―22コスタリカ代表との親善試合を2―0で制した。前半36分にMF野津田岳人(21=広島)が先制点を決めて主導権を握った。手倉森誠監督(47)が来年1月のアジア最終予選(カタール)、同8月の本大会へ向けた「テスト」と位置付けた試合で、生き残りへアピールした。

 生き残りを懸け杜の都で自らの存在を強烈に示した。0―0の前半36分、左サイドを突破したDF亀川からクロスが送られると飛び込んだのが野津田だ。利き足とは逆の右足でジャンピングボレー。「うまく足に当たらなかったけど決めたいという気持ちが強かった。それで押し込めた」。相手はコスタリカ。思いの詰まった決勝弾だった。

 アジア以外のチームとは初対戦となったU―22日本代表。仮想・中東と位置づけられた一戦はベンチスタートの可能性が高かったが、前日練習でFW鈴木が別メニュー調整となったため先発で起用された。試合前には所属する広島の先輩である元日本代表FW佐藤から無料通信アプリ「LINE」で「どんどんゴールを狙っていけよ」とメッセージが届いた。「狙っていきます」。返信した言葉を、ピッチでそのまま体現した。

 広島ユース時代から将来を嘱望されながら、同学年の南野拓実(ザルツブルク)らの活躍で8強に進出したU―17W杯メキシコ大会ではメンバー外。世界の舞台に立つことはできなかった。将来的に欧州移籍の目標も持つだけに、注目が集まるリオデジャネイロ五輪出場は最重要課題に掲げる。MF前田ら新戦力の台頭もある中、与えられたアピールの場でゴールという結果を示した。

 試合途中からは右MFやトップ下も任され、後半25分に途中交代する際には大きな拍手が送られた。ただ、今回は南野ら欧州組が不在だったこともあり「中心になるためには、まだまだ結果を出し続けていかないといけない」と口にした。6大会連続の五輪出場が懸かるU―23アジア選手権まで、あと半年。現状に満足せず、自らを高めていく。

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