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FC東京 シーズン中“異例”のドイツ遠征計画

[ 2015年7月1日 08:07 ]

マインツに移籍する武藤

 FC東京が、今夏にドイツ遠征を計画していることが分かった。日本代表の東アジア杯出場による今月末からのリーグ中断期間中で、フランクフルトからは親善試合の招待も受けているという。シーズン中の海外遠征は異例だが、今夏にマインツへ移籍する日本代表FW武藤嘉紀(22)効果もあり、首都クラブは今後も世界中にその名をアピールしていく。

 日本の首都クラブが欧州に進出する!関係者によると、昨季一気にブレークした日本代表FW武藤効果もあり、今季の平均入場者数が前年より5000人増すなど乗りに乗っているFC東京が今夏、ドイツ遠征を計画していることが判明した。日程はJ1の中断期間中。現地では長谷部、乾が所属するフランクフルトと親善試合で対戦するプランも出ている。

 フランクフルトは今夏に日本を訪れて浦和と親善試合を行う可能性があったが、日程など条件が合わずに断念した。Jクラブを招待するという逆の発想で、折り返し地点である第1ステージ終了時でクラブ史上最高の2位となったFC東京に白羽の矢を立てたという。

 Jクラブが海外での親善試合に参加するのは、06年2月に浦和が当時提携関係にあったバイエルンM、ザルツブルクとのブルズ杯に出場した例などがあるが、シーズン真っ最中となれば異例中の異例。強行日程にはなるが、選手にとっては欧州のプレーを肌で感じられるなど、そのメリットは計り知れない。

 くしくも第1ステージ躍進の立役者となった武藤は今月、フランクフルトと同じブンデスリーガのマインツに移籍する。フランクフルトとマインツは目と鼻の先の距離にあるだけに、武藤も観戦に訪れる可能性はある。元チームメートがライバルチームと戦うことになれば、武藤にとっても直接対決に向けた何らかのヒントが得られる可能性もある。

 武藤がチェルシーから正式オファーを受けたことで、その名を世界にとどろかせたFC東京が、今度は欧州の舞台で雄姿を見せつける。

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2015年7月1日のニュース