×

宇佐美不発…G大阪 新布陣機能せず“苦手”柏に8戦未勝利

[ 2015年6月24日 05:30 ]

<柏・G大阪>柏に敗れ肩を落とすG大阪の(左から)宇佐美、遠藤

J1第1S第13節 G大阪0―1柏

(6月23日 柏)
 4位のG大阪が苦手・柏に0―1で敗れた。前節、第1ステージのV逸が決定した昨季3冠王者はエースFW宇佐美貴史(23)を2列目左サイドで起用して得点力不足解消を図ったが、結局不発に終わり、悔しい再スタートとなった。

 新システムも不発に終わった。第1ステージ優勝を逃し、年間王者へ再出発を誓って臨んだ一戦で、G大阪が7試合ぶりの黒星。勝ち点29のままで、第1ステージ目標だった勝ち点「35」も水泡に喫した。

 ここ2試合1―1、0―0のドロー。かみ合わない攻撃に長谷川監督が動いた。「中盤を厚くしたい」と宇佐美を今季初めて試合開始時から2列目左サイドで起用。前節は出番がなかった倉田をトップ下に入れる4―2―3―1の布陣を敷いた。前半に2度、宇佐美からパトリックへ精度の高いクロスが見られるなど一定の効果はあったものの、最後まで柏のネットを揺らすことはできなかった。

 後半28分からは最前線にポジションを戻した宇佐美は「ウチが勝ち点3に値するチームだったかといえばそうでもない。点が取れなかったことに尽きる」と自身5試合連続となるノーゴールに悔しさそう。献身的な動きで攻守に奮闘し、後半36分に放ったシュートがポストに嫌われた倉田も「入ったと思ったけど。内容は悪くなかったと言いたいけど、負けてるんで…」と唇をかんだ。

 これで柏には11年8月の勝利を最後に公式戦8戦未勝利(1分け7敗)となった。試合終了時、柏スタジアムには雷鳴がとどろき豪雨が降り注いだ。天候同様、チームにも立ちこめた暗雲は、第1ステージ最終戦となる27日の敵地・山形戦で、自らの力で振り払うしかない。

続きを表示

2015年6月24日のニュース