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チェゼーナ下部在籍、日伊ハーフ17歳GKをインテルが狙う!

[ 2015年6月24日 08:51 ]

インテル・ミラノが関心を寄せているファンティーニ燦(左)。来季からチェゼーナのユースに昇格が決定

 セリエAのインテル・ミラノが東京五輪の星に触手を伸ばしていることが分かった。イタリアの名門が関心を示しているのはイタリア人の父と日本人の母を持つGKファンティーニ燦(あきら、17)で、現在は長友もかつてプレーしたチェゼーナの下部組織に在籍。将来的には「Jリーグに入り、東京五輪を目指したい」と母の母国・日本での代表入りを熱望しているという。

 ファンティーニは12歳で父の生まれ故郷のクラブであるチェゼーナの入団テストに合格。めきめきと頭角を現し、今季はインテル、ACミランも属するアリエービ(日本のU―16)全国リーグで4強入りに貢献するなど活躍し、来季のユース昇格が決まっている。最大の武器は日本人特有の俊敏性で、今季も好セーブを連発。イタリア国内での評価も高まっている。

 ただ、イタリアは過去にゾフやゼンガ、現在もイタリア代表GKブッフォンという世界最高峰のGKを輩出。「GK大国」と言われ、プロへのハードルは高い。そのことで現在はイタリアと日本の二重国籍を持つファンティーニだが、将来は日本国籍を選択する意向。20年東京五輪世代で今後さらに活躍して代表スタッフの目に留まれば、年代別日本代表に招集される可能性も十分にある。同じ五輪世代で英国人の父と日本人の母を持つMFサイ・ゴダード(トットナム)がU―16日本代表に招集された例もある。イタリアから東京五輪の星へ。ファンティーニの今後に注目が集まる。
 
 ◆ファンティーニ燦(あきら) 1998年5月24日、東京都生まれの17歳。イタリア人の父と日本人の母を持ち、日本名は大村燦。12歳でチェゼーナの下部組織に入団。今季はU―16で活躍し、来季からユースへの昇格が決定。1メートル82、78キロ。

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2015年6月24日のニュース