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岩渕 オランダ攻略法伝授「ガツガツやると気持ち切れる」

[ 2015年6月21日 05:30 ]

口に含んだ水を熊谷に浴びせてからかう岩渕(左)

 W杯カナダ大会で23日(日本時間24日)にオランダとの決勝トーナメント1回戦に挑むなでしこジャパンは19日(同20日)、1日のオフを挟んで練習を再開。相手FWビビアヌ・ミーデマ(18)とバイエルンMでチームメートのFW岩渕真奈(22)は相手の特徴を丸裸にし攻略法の糸口を明かした。16日(同17日)のエクアドルとの1次リーグ第3戦でケガからの復帰を果たしたドリブラーはピッチ内外で存在感を見せて勝利に貢献する。

【決勝トーナメント なでしこメンバー】

 チーム最年少の22歳が敵情を探っていた。次戦がオランダと決まり、岩渕は相手エースのミーデマとメールを交わした。「“オランダは(日本に負けて)さよならね”とメールが来た」と明かし「“互いに頑張ろうね”とメッセージを送り合った」と続けた。バイエルンMの仲間でドイツ語の授業も一緒。今大会中もメールしていたという。

 22歳と18歳。普段は仲が良いが、ピッチではライバルだ。ミーデマは1メートル75と長身で「フィジカルが強く、ワンタッチで点も取れる」と岩渕。だが、若さゆえの弱点もある。「運動量がない。こっちがガツガツやると、嫌がって気持ちが切れやすいんです」と打ち明け「自分のできることは伝えたい」と笑ってみせた。

 岩渕の情報を基に岩清水や熊谷らの守備陣が序盤から厳しくマークすれば、要注意選手を一人つぶせる。「18歳の若い選手は岩渕から情報も入っている」と宇津木は力を込めた。故障から復帰した岩渕自身はゴールを狙う。「点を取れないと勝てない。シュートを打ったり、仕掛けの部分だったり。結果を残したい」。連覇への第2章。なでしこは復活を遂げた岩渕とともに走りだす。

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