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FBIがW杯招致疑惑を捜査、22年カタール大会開催見直しも…

[ 2015年6月5日 05:30 ]

辞意を表明したブラッター会長(AP)

 スイス検察当局が捜査中の18年ロシア、22年カタールの両W杯の招致疑惑について、米連邦捜査局(FBI)も捜査に乗り出すことが判明した。FIFAの汚職事件摘発を主導したFBIがW杯開催国選定にも捜査範囲を拡大することで、特にカタール大会の開催見直しにつながるか注目される。

 両大会は10年のFIFA理事会で、異例の同時決定により開催が決まった。ともに事前視察の低評価にもかかわらず票を伸ばし、投票の買収疑惑が噂された。11年頃からカタール招致に関心を示していたFBIは、当時の招致委職員から「アフリカ出身のFIFA理事に、招致委が150万ドル(約1億8600万円)を支払った現場にいた」との証言を得ているという。職員は後に証言を撤回したが、招致委から圧力を受けたとFBIには説明したとされる。

 既に、スイス当局はFIFA本部を家宅捜索し、資料を押収。投票した一部の理事会メンバーの事情聴取も終えたとみられる。日本とともに22年大会に立候補して敗れたオーストラリア協会のローウィー会長は「ブラッター会長の辞任で、大胆な改革の扉を開くべき」と開催国変更を主張した。

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2015年6月5日のニュース