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G大阪 V戦線ギリギリ残った!2発快勝で暫定2位浮上

[ 2015年6月4日 05:30 ]

鹿島に勝利し、タッチして喜ぶG大阪イレブン

 ガンバ、残った―。J1第1S第10節は未消化のリーグ戦2試合が各地であり、第1ステージ制覇へ後がないG大阪はホームで鹿島を2―0と下した。敵地で柏と3―3で引き分けた首位・浦和とは勝ち点7差。何とか踏みとどまった形だ。

 崖っぷちの戦いで踏みとどまった。G大阪が鹿島に完勝。首位・浦和との勝ち点差を7に縮め、暫定2位に浮上した。

 復帰戦で大きな仕事をしてみせた。前節の横浜戦を累積警告で欠場したMF今野が前半41分、貴重な先制弾。MF遠藤のFKを相手GKがクリアしたところをダイレクトで流し込み「体が反応した感じ。狙ってもいないし、奇跡的なゴールだけど、勝利に貢献できて良かった」と謙虚な口ぶりに充実感をにじませた。

 W杯アジア2次予選メンバーはまさかの落選。それでも「力不足。まだ課題がある」と受け入れた。試合後には映像を確認し「ここに出せば良かった。このパスコースが見えてないな」などと反省を糧に成長につなげてきた背番号15。今季、自らの出場試合13勝1分け1敗の成績が替えのきかない証明だ。

 日本代表FW宇佐美も攻守に貢献した。後半6分、巧みなトラップからペナルティーエリアに侵入。相手ファウルを誘ってPKを獲得した。「蹴りたかったけど、監督の方を見たら首を振っていたので」。キッカーはMF遠藤に譲ったものの貴重な追加点をもたらした。同14分にはカウンターからの相手決定機をスライディングで阻止。ファウルを取られ、警告を受けたものの「危険な場面を止めるのも、有利に進める上で大事」と勝利への執念を体現した。

 終了間際には、MF堂安がクラブ史上最年少となる16歳11カ月と18日でリーグ戦デビュー。守備陣も公式戦5試合ぶりの完封と明るい材料が並んだ。第1ステージ逆転制覇へ。エースは「まだまだ可能性はある。そこを目標にやりたい」と力をこめた。頂への道のりは依然として険しくても、残り4試合、奇跡を信じて突き進む。

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