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浦和 武藤弾で王手だ!J1新 開幕14戦不敗もいただく!

[ 2015年6月3日 05:30 ]

練習でパスを出す武藤(右)

J1第10節 浦和―柏

(6月3日 柏)
 首位を独走する浦和は3日、アウェーの柏戦に臨む。引き分け以上なら無条件で第1ステージ優勝に王手がかかると同時に、開幕からの不敗もJ1新記録の14戦となる。今季新加入のMF武藤雄樹(26)には福田正博、エメルソン、ワシントン、田中達也(現新潟)に続くクラブ史上5人目となる4戦連発の期待もかかる。

 「浦和の武藤」にも主役に躍り出るチャンスが巡ってきた。最短で7日のホーム清水戦で第1ステージ優勝が決まるが、その直前の大一番を絶好調で迎える。昨季まで所属した仙台では4年間で6得点の男が、ここまで5得点で現在3戦連発。「何なんすかね。浦和に順応できてるのかなと思う。結果も付いてきて、今はチャンスがあれば決めきれる自信がある」。あふれる自信が決定力の源だ。

 ゴールネットを揺らせば“赤きレジェンド”の仲間入りだ。過去、浦和での4戦連発は福田、エメルソン、田中達、ワシントンの4人。一時代を築いた名FWばかりだ。「みんなに言われました。そこに武藤は早いだろって、レジェンドばかりだぞって。チームのために働いて入りたいっすね」。前節の鳥栖戦では関根が4戦連発にトライして失敗。一層、闘争心は刺激された。

 もう1人、得点に飢えた男がいる。日本代表DF槙野だ。今季10戦以上出場のフィールドプレーヤーで唯一の無得点。その分、堅守での貢献は著しいが、槙野といえばもともとが攻撃的なDF。「この前、鳥栖の選手にも言われました。でもそういうプレッシャー、好きなので。大事な場面で決めますよ。記録より皆さんの記憶に残るゴールを。それはあしたかもしれません」

 開幕から14試合連続不敗が続けば、J1新記録達成となる。仮に柏戦で敗れても、G大阪の成績次第では優勝に王手がかかる。守護神の西川は「向こうも必死だと思う。危機感を持って戦いたい」と慢心はない。武藤の“レジェンドの仲間入り弾”か、それとも槙野の“記憶に残る一撃”か。赤い悪魔が、第1ステージ優勝へのカウントダウンを進める。

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2015年6月3日のニュース