×

FIFA ブラッター会長が声明「捜査は不正撲滅を加速させる」

[ 2015年5月28日 08:39 ]

 米司法当局が国際サッカー連盟(FIFA)関係者らを贈収賄などの罪で起訴し、スイスの検察当局が2018、22年の両ワールドカップ(W杯)招致に絡む不正で捜査を開始した問題で、FIFAのブラッター会長は27日、捜査に全面的に協力する姿勢を打ち出し「両当局の調べはFIFAが既に取り組んできた不正撲滅を加速させる」との声明を出した。

 FIFAの倫理委員会は起訴されたFIFA関係者9人のほか、既に罪を認めた元FIFA理事のブレーザー氏、ワーナー元FIFA副会長の息子のダリル氏の計11人に暫定的な活動停止処分を下したと発表した。

 ブラッター会長が掲げる組織改革は遅々として進まず、近年は醜聞が続出している。同会長は「大勢の人が変化のスピードに不満を持っている」と認めた上で「私たちが行動を始め、取り組み続けていることを強調したい」と主張した。

 ブラッター会長と対立する立場を鮮明にしている欧州サッカー連盟(UEFA)はワルシャワで行われた欧州リーグ決勝に先だって理事会を開き「FIFAの文化が根底まで腐敗している証拠。FIFAは“再起動”する必要がある」と批判する声明を発表した。28、29日のFIFA総会のボイコットも検討する方針も示し、総会と29日のFIFA会長選を延期して、新たな会長選を6カ月以内に実施することを要求した。(共同)

続きを表示

2015年5月28日のニュース