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G大阪、宇佐美けん引3発!柏に続いたJクラブ復権8強

[ 2015年5月28日 05:30 ]

<G大阪・FCソウル>前半45分、ゴールを決めた倉田(左)と笑顔で抱き合う宇佐美

ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 G大阪3―2FCソウル

(5月27日 万博)
 エースに導かれてベスト8進出を決めた。決勝トーナメント1回戦第2戦が27日に各地で行われ、G大阪は万博競技場でFCソウルを3―2で破り、2戦合計6―3で優勝した08年以来、7年ぶりに準々決勝に勝ち進んだ。日本代表のハリルホジッチ監督が見守る前で、代表定着を狙うFW宇佐美貴史(23)が1アシストなど2得点に絡んだ。高校2年生のMF堂安律(16)も後半43分から出場。宇佐美の持つACLクラブ最年少デビュー記録を更新した。

 盤石の試合運びでJ王者が優勝した08年以来、危なげなく7年ぶりのベスト8進出だ。導いたのはやはりエースだった。

 前半16分、DF3人をドリブルで振り切った宇佐美が左足クロスでパトリックの先制点をアシスト。「中は見てなかったけどパトならいるだろうと感覚で蹴った。パトのポジショニングと僕のパスセンスが合っている」と最強2トップの、あうんの呼吸に胸を張った。

 第1戦を3―1で制して圧倒的優位で迎えた第2戦。前半45分にはMF倉田の2点目の起点となりとどめを刺した。後半23分にベンチに退いたものの、ハリルホジッチ代表監督の前での好パフォーマンス。それでも「点を取れてないんで、アピールはできてないかな」と厳しく自己採点した。

 次代を担う“原石”のためにも結果を出した。後半43分、期待の新星であるMF堂安が16歳11カ月11日でプロデビュー。試合前に「前半で1、2点取ったるから用意しとけよ」と伝え、宣言通り2点を演出した。自らの17歳14日のACL最年少デビューは塗り替えられたものの「僕の16の時より完成度は高い。ガンバを背負う選手になってほしい」と温かいまなざしを向けた。

 「憧れ」と公言する宇佐美のデビューと同じ会場、同じ相手でデビューした堂安も「一つの夢が実現できてうれしい」と笑顔。G大阪ジュニアユースに進む際、名古屋からも声がかかった中で「G大阪のユニホームを着ている夢を見た」ことから運命に導かれるように決断した“ガンバの申し子”。後半47分の決定的なシュートをクリアされて「決めたかった」と唇をかんだが、スルーパスなどに才能の片りんをのぞかせた。8強を決め、その先にあるアジア王者を目指すチームの未来を、新旧2人の天才が明るく照らした。

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