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武藤 マインツ決定!移籍金4億円の4年契約と独誌報道

[ 2015年5月22日 05:30 ]

ドイツ1部マインツ移籍決定が報じられたFC東京の日本代表FW武藤

 去就が注目されているFC東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)に関し、21日発売のドイツ誌キッカーはドイツ1部マインツへの移籍が確定したと報道した。移籍金は300万ユーロ(約4億500万円)で、契約は19年6月末までの4年契約になるという。FC東京関係者は移籍決定こそ否定したが、残すはメディカルチェックと契約書へのサインのみ。FC東京のエースはプロ2年目で海を渡る。

 マインツ移籍が秒読みに入っていた武藤に関し、キッカー誌は移籍が確定したと伝えた。「武藤が2019年(6月30日)までの契約へ」との見出しで報道。移籍金は300万ユーロで、19年6月末までの4年契約という。

 同誌によれば、マインツのハイデルGMが3週間前の4月末、強行日程で極秘裏に来日。武藤と直接交渉したという。FC東京のクラブ幹部もこの日、詳細こそ明かさなかったものの「会いました」とハイデルGMと武藤が直接交渉した事実を認めた。ハイデルGMはわざわざFC東京の遠征先に出向き、破格の条件提示と即戦力の高い評価を与えるなど、獲得への本気度を示したという。

 元ドイツ代表で日本でのプレーや監督の経験もあるリトバルスキー氏も武藤のドイツでの活躍に太鼓判を押した。キッカー誌の取材に「武藤はドリブルが得意でスピードがある。彼は新たな香川のようになるだろう」と絶賛した。同誌も、武藤は戦術面でもフィジカル面でもドイツで活躍する条件を満たしていると報じ、マインツで多くの実戦を重ね「サイドアタッカーとして成長していくことになる」と大きな期待をかけた。

 この日、武藤とも直接話したFC東京の幹部は報道を受け「ドイツでの報道はびっくり。ただ本人も整理できてきている。近いうちに発表できると思う」と話すにとどめたが、事実上はメディカルチェックと正式契約を残すのみ。武藤は6月27日のJ1ファーストステージ終了後に渡独し、メディカルチェックを経て正式契約を結ぶことになる。

 ▽1.FSVマインツ05 1905年、ドイツ中西部のマインツを本拠に創設。2003~04年に2部3位となり、創設100年目の翌シーズンに初の1部昇格。その後2部に降格したが、08~09年に2部2位で1部に再昇格した。開幕7連勝した10~11年には過去最高の5位と躍進し、11~12年欧州リーグ出場(3次予選敗退)。13年から日本代表FW岡崎も所属している。ホームスタジアムはコファス・アレナ(3万4000人収容)。マルティン・シュミット監督。

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2015年5月22日のニュース