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本田 2アシストに伊メディア絶賛「こんな本田待っていた」」

[ 2015年5月11日 05:30 ]

<ACミラン・ローマ>ファンタスティックな10番が帰ってきた!!前半40分、ファンヒンケル(右)の先制ゴールをアシストし、祝福する本田

セリエA ACミラン2―1ローマ

(5月9日)
 ACミランの日本代表FW本田圭佑(28)は9日、ホームのローマ戦に右FWで3戦連続の先発出場を果たすと、2アシストの活躍で6戦ぶりとなる2―1の勝利に貢献した。前半40分、右からのクロスで先制点を演出すると、後半14分にもクロスから2点目を呼び込んだ。昨年9月28日のチェゼーナ戦以来8カ月ぶりとなるアシストに本田の評価も再び高まった。
【本田 日程と成績 セリエA順位表 得点ランク】

 本田が輝きを取り戻した。前半13分、左足で放った強烈なミドルシュートは確実に枠を捉えた。相手GKの好セーブに遭ったが、これは序章に過ぎない。前半40分、右サイド奥からゴール前に走り込むファンヒンケルに利き足とは逆の右足で正確無比なクロス。昨年9月28日のチェゼーナ戦以来、実に8カ月ぶりの3アシスト目を記録した。

 後半14分、2点目も本田の右足からだ。右サイドから今度はドリブルで相手DFをフェイントでかわし、最後は山なりのクロスがデストロの頭を捉えた。試合を決める2アシスト目。まさに独り舞台だった。

 本田は試合後はコメントしなかったものの、自身のフェイスブックで「点を取ることができたのに取れなかった。でも、ローマ相手に勝ったからハッピー。次の試合も楽しみ」と英語で、充実の言葉をつづった。インザーギ監督も「模範とする存在。練習でも上達への意欲が強い。ミランの再建はそういう男たちをベースにしなければならない」と称賛した。

 酷評が続いていた地元紙も一斉にお得意の手のひら返しを見せた。採点は各紙とも全選手の中で最高点が並んだ。ガゼッタ・デロ・スポルトは「トンネルを抜けるとともに既存の枠も超えた」。コリエレ・デロ・スポルト紙は「シーズン最初のように極上にして芳醇(ほうじゅん)だった」。負ければ29年ぶりの4連敗の屈辱を脱しての6戦ぶり勝利にメディアも興奮気味だった。

 4月19日、日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れたインテル・ミラノとのダービーでは出番なし。指揮官は欧州組に対し「クラブでレギュラーを獲ってほしい」と注文した。その期待に応えた。ガリアーニ副会長も公式サイト上で「本田はファンタスティックだ」と称えていた。

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