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大久保 代表でもカズダンス!メンバー定着して「俺、踊るよ」

[ 2015年5月9日 05:30 ]

試合形式の練習でボールをキープする大久保(左)

 日本代表候補へのサプライズ選出から一夜明けた8日、川崎Fの大久保嘉人(32)が日本代表定着、そして代表戦でのカズダンスを宣言した。今回のメンバーでは最年長だけに、12、13日と千葉県内で行われる代表候補合宿では、自ら若手に声を掛けてコミュニケーションを深める方針を示すなどチームリーダーとしての自覚も見せた。

 いつも通り、全体練習終了後に入念なシュート練習で締めくくった。32歳でなお、衰えることのない決定力を認められた大久保はハリルジャパン初選出を「代表はずっと入っていたいもの。この年になって世代交代と言われる中で入るのは、気持ちがいい。まだやれるという、いいプライドを持ってやっていきたい」と意気込んだ。

 もちろんここで満足することはない。「コンスタントに選ばれることが大事。3年後(W杯ロシア大会代表メンバー)は、もちろん入りたい」とW杯アジア2次予選の始まる6月以降も代表への定着を目標に掲げた。そのためにはゴールが不可欠。Jリーグで三浦知良の通算得点を抜いた際にはカズダンスが話題となったが、Aマッチで決めた際にも「俺、踊るよ」とその気。スタジアム全体が一気に盛り上がるパフォーマンスを約束した。

 昨年のW杯ブラジル大会で大久保は大会直前にメンバー入りしたが、「もっと早くから選ばれていれば、W杯は違った結果になっていた」との思いがある。他の選手とコミュニケーションを取る時間が足りず、連係面で万全とはいかなかった。今回の合宿では大久保が最年長。若手が多く、20歳の浅野(広島)ら一回り年下の選手もいる。「向こうから俺には話しかけにくいだろうから、俺からコミュニケーションを取りたいね」と、自ら若手の中に入る考え。チームがまとまることが自身の結果にもつながることを身をもって知っている。

 合宿初日の12日は父・克博さん(享年61)の三回忌。1年前はW杯メンバーに選ばれた日でもあった。「不思議だね」。ザッケローニ監督時代、大久保が代表に選ばれなかった時も病床で“もう一度代表に入れ”と励まし続けたのが父。忘れられない日から大久保のロシアへの道のりが始まる。

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