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松本 宇佐美に一瞬のスキ突かれた…「これで負ける これが現実」

[ 2015年4月30日 05:30 ]

<山雅・G大阪>前半16分、宇佐美(中央)にゴールを決められ、肩を落とす松本イレブン

J1第1S第8節 松本0―1G大阪

(4月29日 万博)
 松本はリーグ戦5連勝中で波に乗る2位のG大阪に挑み0―1で敗戦。前節25日の仙台戦でホーム初勝利を挙げ、その勢いのまま敵地に乗り込んだものの、昨季の三冠クラブに見せた一瞬の隙があだとなった。勝ち点は8のままで順位は14位に後退した。

 不用意なバックパスが命取りとなった。前半16分、MF石原が「ずれてしまった」と悔やんだボールを奪ったのは、よりによって宇佐美。FWパトリックにつなぎ、再びパスを受け取ると冷静にゴールを決めた。「宇佐美対策をしていた」(反町監督)と、絶好調男のシュートはこの1本。しかし、この一振りが残りの74分間、松本イレブンに重くのしかかり、3試合ぶりの黒星を喫した。

 記者会見場に現れた反町監督は、頭をひとかきして「1点目が全てだと思います」と、言葉を絞り出した。DF田中は「こういうことが試合で起きないように、練習からいつも言っている。これで負けるんだよ。これが現実」と、唇をかみしめた。

 痛恨のパスミス以外は、強豪クラブに一歩も引けを取ることなく戦えた。累積警告によるMF喜山の出場停止を受け、石原とDF鉄戸を今季初スタメンに抜てき。システムも従来の3―4―2―1から、3―5―2に。中盤に厚みが生まれ、ショートパスが普段以上にスムーズにつながった。特に後半は相手ゴールを脅かす時間が続き、G大阪の6本に対して7本のシュートを放った。

 しかし、「最後の迫力っていうのは、ガンバさんより1枚じゃなくて2枚くらい下だった」(反町監督)と、決定力不足に泣いた。後半20分には、FWオビナのゴール前への浮いたパスにMF岩上が頭で合わせる決定機が生まれるも、相手GKのファインセーブに阻まれた。総走行距離も、相手の武器であるスプリント回数も上回っていたが、得点には結びつかなかった。

 次節は中2日となる5月2日のホーム新潟戦。指揮官は、J2に降格してきたG大阪と戦った2年前のイレブンと比較して、「雲泥の差。力が付いてきた」とこの日の試合内容には手応えを得た様子。厳しい日程の中、気持ちを切り替えホーム連勝をつかみ取る。

 ▼反町監督 リードすると、試合巧者っぷりを発揮するガンバさんらしく、最後はエネルギーもあまり消費しない試合になって、健太(長谷川監督)もほくそ笑んでるんじゃないかな(笑い)。ペナルティーエリアの外まで運べても、中ではうまくいかなかった。(後半攻める時間が続いたが無得点で)こじ開けるというか、力強さが足りないと認識しました。それでもやっていかないといけない。ポジティブな部分もないわけじゃなかった。

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2015年4月30日のニュース