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ハリル監督強気!W杯2次予選同組4カ国「我々のレベルではない」

[ 2015年4月15日 05:30 ]

W杯アジア2次予選抽選会の取材を終え、手を振り笑顔でサッカー協会を後にする日本代表・ハリルホジッチ監督

 18年W杯ロシア大会アジア2次予選の組み合わせ抽選会が14日、マレーシア・クアラルンプールで行われ、日本はシリア、アフガニスタン、シンガポール、カンボジアと同じE組に入った。格下ぞろいのグループとなり、バヒド・ハリルホジッチ監督(62)は楽観的。終始、上機嫌で、最終予選を含め全勝で6大会連続のW杯切符を獲得することを宣言した。

【W杯アジア2次予選組み合わせ E組日程】

 余裕しゃくしゃくだった。抽選会直後に都内のJFAハウスで行われた会見。ハリルホジッチ監督は「いいグループに入った。(対戦相手も)ある程度クオリティーはあると思うが、我々のレベルにあるとは思わない」と自信たっぷりに言い切った。さらに2次予選の先にある最終予選を見据え「モスクワまで全部勝ちたい」と宣言。過去の予選では例のない全勝でのW杯切符獲得を目標に掲げた。

 終始、上機嫌で、現時点で発表されていない6月11日の親善試合の相手を“ポロリ”するハプニングも発生。「イラクと横浜で対戦することになると思う」とシリア対策としてイラク戦を組む方向で調整していることを明かした。慌てた広報担当から「第1ポットから相手を探してますが、まだ決定はしてません」とくぎを刺されると「忘れてください」と苦笑い。シリア、アフガニスタン、カンボジアには過去一度も負けておらず、シンガポールにも78年7月23日の黒星を最後に11勝1分けと36年以上も不敗。楽観視するのも当然だった。

 シリア、アフガニスタンは治安上の理由で外務省から退避勧告が出ており、中立地開催が濃厚だ。開催国が決まらないことは数少ない不安材料だが、指揮官は「私は戦争を経験しているので、(治安の問題は)新しいことではない」と一蹴。「その国でやるのがベストだし、できないのは残念」とまで言った。一方で移動や高温、多湿の環境には注意を払っており「どのように移動すればいいのか、正確にやりたい。疲労の回復の質を上げる必要もある。全てのことを予想して前もって準備をしたい」と説明。15日にドクターをはじめフィジカル部門のスタッフと会議を開き、移動方法などを協議する方針を示した。

 抽選前には「最も悪い組に入ると思う」と予想していただけにうれしい誤算。最後は「大きな目標はW杯に行くこと。第1試合からやる気とアグレッシブさを見せたい。まずはアジアを突破しなければならないが、W杯で2次予選(決勝トーナメント)まで行ければいい」と本大会の躍進まで誓った。サウジアラビア、北朝鮮などの難敵を避けられたことは追い風。運も味方につけて、モスクワへの道を突っ走る。

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