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ガンバ逆襲1勝!大森V弾でACL1次リーグ自力突破に望み

[ 2015年4月8日 05:30 ]

ブリラム戦の後半、決勝ゴールを決めガッツポーズで喜ぶG大阪・大森(中央)

ACL1次リーグF組 G大阪2―1ブリラム

(4月7日 ブリラム)
 G大阪がJ王者の意地とプライドで、決勝トーナメントへの道を切り開いた。負ければ終戦の可能性もあった敵地での一戦は、シュート数4―19が示すように、劣勢を強いられながらも劇的な逆転勝ち。残り2試合、自力での突破に望みをつないだ。

 途中出場の大森が、大仕事をやってのけた。1―1の後半33分からピッチに立つと「暑いのは苦手じゃない」との言葉通りに走り回り、同42分に右足で決勝弾。日本代表ハリルホジッチ監督の下でバックアップメンバーに選出された22歳が、同い年の宇佐美らにも負けない“プラチナ世代”の輝きを放ち、左拳を天に突き上げた。

 今季にかける思いは人一倍、強い。昨年末に6歳上の一般女性と結婚。「結婚してダメになったとは言われたくない」とさらなる飛躍を誓った。ただ、気合が空回りしたのかコンディションが上がらず、公式戦ここ2試合はベンチスタート。悔しさを一気に晴らす価値ある今季初得点に「途中出場で元気だったので、広い範囲をカバーした」と笑顔をはじけさせた。

 嫌な雰囲気を変えたのは出場停止のパトリックに代わって出場したFWリンスだった。1点ビハインドの前半41分、貴重な同点弾。出場機会に恵まれなくても「いつも準備はしている」という真面目な助っ人が、大一番での初勝利に貢献した。

 リーグ名古屋戦から中3日での長距離移動、気温33度の酷暑、すべりやすいピッチ、DF西野の開始8分での負傷交代と様々な悪条件やアクシデントも乗り越えた。炊飯器や食材を日本から持ち込み、スタッフが自炊するなどチーム一丸でつかんだ白星。主将のMF遠藤は「気持ちで勝ちを拾いにいけた。だいぶ望みも出てきた。連勝すれば上にはいける」と突破を宣言した。最高の形で弾みをつけた3冠王者に奇跡の予感が漂ってきた。

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2015年4月8日のニュース