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ハリルは「全権掌握したい監督」 霜田技術委員長が“証言”

[ 2015年3月17日 05:30 ]

全権を掌握して日本サッカー再建を目指すハリルホジッチ新監督

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が全権を掌握して日本を再建する。16日に都内のJFAハウスで2日連続となるスタッフ会議を開催した。現場だけでなく事務方のスタッフにも細かい指示を出し、プロフェッショナルな仕事を要求。初陣となる27日の親善試合チュニジア戦(大銀ド)に向け、ピッチ内外で妥協を許さない姿勢を打ち出した。

 2日連続となったスタッフ会議で、ハリルホジッチ監督が語気を強めた。「楽には勝てないぞ」。前日15日は日曜だったこともあり、出席したのはA代表とU―22代表のコーチ陣、霜田技術委員長だけだったが、この日は他のスタッフも参加。指揮官はメディカルに加え、総務、運営部門など事務方にもファミリーとして一丸になる重要性を説き、細かい指示を出した。

 正午ごろに始まった会議は約3時間。霜田技術委員長は「監督は本当に仕事熱心。いろんなセクションの人といろんな話をした。いろんなことをちゃんとコントロールしたい人なので、要求は緻密で厳しい。それに日本人スタッフが応えることで信頼関係をつくっていく」と気を引き締めた。

 ハリルホジッチ監督は、13日の就任会見で「W杯の後、日本の成績は下がっているが、復活できるクオリティーはある」と断言した。18年W杯ロシア大会の16強進出と、現在53位に低迷するFIFAランク20位以内の返り咲きのノルマを自らに課した。ピッチ内だけでなく、食事や宿泊施設などの環境面、スケジューリング、マッチメークなど全ての掌握が日本サッカー再建への第一歩。U―22代表を含めたアンダーカテゴリーの指導に当たることも確認されており、文字通りの“全権監督”となる。

 日本協会はアギーレ前監督の体制下で(1)W杯アジア2次予選(2)W杯アジア最終予選(3)W杯ロシア大会――の3段階に分けて強化を進める方針だったが、霜田技術委員長は「監督が代わってもクール分けは変わらない。監督も同じ考え方」と明言。23日からの国内合宿については「絶対に非公開と決めたわけではない。柔軟に対応する」とセットプレーや戦術練習以外は基本的に公開にする可能性を示唆した。就任4日目だが、ハリル改革は着実に進んでいる。 

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2015年3月17日のニュース