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C大阪 格下相手に厳しい船出 フォルラン同点弾も「20回で1点」

[ 2015年3月9日 05:30 ]

<東京V・C大阪>後半、ゴールを決め喜びを爆発させるフォルラン

J2第1節 C大阪1―1東京V

(3月8日 味スタ)
 2015年シーズンが開幕し、6年ぶりにJ2で戦うC大阪は敵地で東京Vと1―1で引き分けた。後半34分に元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(35)が鮮やかなFK弾。何とか勝ち点1を奪ったが、格下相手に何度も迎えた好機を決めきることができず、厳しい船出となった。

 1年でのJ1復帰が簡単ではないことを、いきなり思い知らされた。0―1の後半34分、ゴールまで約20メートルの位置でC大阪がFKを獲得。扇原が小さく蹴り、パブロがセットしたボールを、フォルランが右足でゴール左上に突き刺した。意地の開幕弾で何とか同点に追いついたが、求めていた白星には届かず、「(ゴールは)いいボールだった。ただ、20回ぐらいチャンスがあった中で1点しか取ることができなかった。そこは修正しないといけない」と手放しで喜べなかった。

 6年ぶりのJ2。左ふくらはぎ痛の元ドイツ代表FWカカウ、体調が万全ではないMF長谷川が欠場したとはいえ、昨季20位の東京Vを大幅に上回る戦力で初陣に挑んだ。硬さが取れた前半20分過ぎからは決定機を何度も作った。フォルラン自身も4度のチャンスがあった。後半30分にはゴール前に飛び込んだがボールに触れることができず、ポストに足裏キックを見舞って悔しさをあらわにした。

 決めきることができず、逆に数少ない好機を相手に生かされ失点。新外国人のパブロは2度の警告で退場処分を受けるなど、次戦へ不安も残った。だが、アウトゥオリ監督に悲壮感は一切ない。

 「今はチームの基盤を作り上げている段階。選手たちがスピリットを見せてくれたことが何よりの収穫だし、我々が目指す、速くボールを運ぶ姿勢も見せてくれた。私は手応えを感じている」

 右膝手術から復帰したMF山口は、昨年8月9日のFC東京戦以来、211日ぶりの公式戦出場。キャンプから取り組んできたロングボールを織り交ぜた攻撃も成果はあった。J2は計42試合の長丁場。課題と収穫を積み重ねながら、一歩ずつ進んでいくしかない。

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