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浦和 ACL連敗でファン糾弾…重苦しい雰囲気のままJ1開幕へ

[ 2015年3月5日 05:30 ]

<浦和・ブリスベン>復帰戦も不発…後半、浦和・興梠(右)はシュートを外して悔しがる

 ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)は4日に第2戦が行われ、1次リーグG組の浦和はホームでブリスベン(オーストラリア)に0―1で敗れ、最下位に沈んだ。試合後、ペトロヴィッチ監督(57)がブーイングを浴びせたサポーターに反論するなど不穏な雰囲気。2月25日のACL水原(韓国)戦、同28日の富士ゼロックス・スーパー杯G大阪戦に続く3連敗でこの日の観客動員も1万3527人と寂しい結果となった。また、H組の鹿島も敵地でFCソウルに0―1で敗れて連敗。2節を終えてJクラブは1勝1分け6敗とACLで過去最悪の出だしとなっている。

 覇権奪回を目指すはずの浦和が、早くも“大荒れ”の様相を見せ始めた。今季公式戦は泥沼の3連敗。試合後、浦和サポーターからは容赦ないブーイングが浴びせられた。それに激高したのが、ペトロヴィッチ監督だった。「選手は全力を尽くした。選手に向けるのなら私に向けた方がいい。(ブーイングを)チームに向けるのはモラルがない」とエキサイト。オフには11人の巨大補強を敢行した中での3連敗。進退問題にも発展しかねない状況を察知したのか、「クラブが私でない方がいいと言うなら(進退は)クラブの上層部が決めればいい」とまで言い放った。

 自身の“采配ミス”がイラ立ちを増幅させたのは明白だ。事前に相手の試合を分析。ダブルボランチが下がり気味と判断し、興梠とズラタンの2トップを起用した。だが前線からの守備がはまらず、前半3分には早くも失点。後半は従来の1トップ、2シャドーに戻し、猛反撃を開始したが、同6分にはDF那須が一発退場。流れは断たれた。昨年から続く公式戦の連敗は4に伸び、ACL1次リーグG組では単独最下位に転落。浦和がかつてないほど重苦しい雰囲気の中、7日には湘南とのJ1開幕戦を迎える。

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2015年3月5日のニュース