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柏 Jリーグ勢初勝利!工藤2発+1で日本代表入りアピール

[ 2015年3月4日 05:30 ]

<柏・ビンズオン>先制ゴールを決め、祝福される工藤(右)

ACL1次リーグE組第2戦 柏5―1ビンズオン

(3月3日 柏)
 3日に第2戦が行われ、1次リーグE組の柏はホームでビンズオン(ベトナム)と対戦して、5―1と大勝した。日本代表復帰を目指すFW工藤壮人(24)が2得点を含む3ゴールに絡む活躍。日本代表の次期監督として前アルジェリア代表のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)の就任が決定的となる中、27日の親善試合チュニジア戦(大分)のメンバー入りへ、フライング気味にアピールした。
【試合結果 E組日程&順位表】

 右人さし指を突き上げ、工藤が今季初得点の余韻に浸った。0―0の前半42分、右サイドを突破したクリスティアーノの横パスに反応。中央に走り込み、右足でゴール右隅に蹴り込んだ。「チャンスが来た時に冷静にゴールに流し込むことを考えていた。準備はできていたので落ち着いて決められた」。前半44分には浮き球のボールに体を投げ出して相手DFと競り合い、オウンゴールを誘発。後半22分には右CKからダイビングヘッドで決めて3得点に絡んだ。

 3トップの中央での先発は今季初。試合当日の朝に吉田監督から直接伝えられ「点を取れよ」と送り出された。昨季から右FWでの先発が多いが「センターで勝負したい気持ちは常に持っている」との思いは強い。後半30分からは途中交代の大谷から主将マークを託されるなど希望のポジションでチームを引っ張り、マン・オブ・ザ・マッチも獲得した。Jリーグ勢に今季ACL初勝利をもたらし「満足できる内容だった」と胸を張った。

 14年W杯ブラジル大会ではメンバーの当落線上にいながら落選。巻き返しを誓ったが、W杯後に発足したアギーレジャパンには一度も選ばれなかった。1年近く日本代表から遠ざかる中、八百長問題の告発受理によりアギーレ前監督が解任。後任はハリルホジッチ氏の就任が決定的で、12日のJFA理事会で承認を得て正式決定する。就労ビザ取得の手続き次第では27日のチュニジア戦が初采配となるが、Jリーグを視察する期間が少ないため、メンバー選考は協会主導で進む見通しだ。

 スタンドでは原専務理事、U―22日本代表の手倉森監督が視察。誰よりも早く代表入りをアピールした工藤は「代表は戻りたい場所だし、戻らないといけない。でも代表のことは大津君に聞いてください。僕より近いと思うので」とおどけた。「今はチームの中で結果を残し続ける。そこに集中したい」。ゴールを積み重ねた先に、新生ジャパン入りが待っている。

 ▼柏・吉田監督 韓国で取ってきた勝ち点1を無駄にしないようにと選手に話した。それが現実になってよかった。勇気を持って戦ってくれた。

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