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監督候補一本化へ 大仁会長、霜田委員長とのトップ会談で決断

[ 2015年2月24日 05:40 ]

カタール1部ラフウィヤのラウドルップ監督

 次期日本代表監督の人選を担う日本協会の技術委員会が最終候補を3人程度に絞り込んだことが23日、分かった。22日夜に都内で臨時技術委員会を開き、カタール1部ラフウィヤ監督のミカエル・ラウドルップ氏(50)を本命に、元アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)らを大仁邦弥会長(70)に推挙する方針を決定。近日中に大仁会長と霜田正浩技術委員長(48)がトップ会談で一本化する。長引く人選の最終決断は大仁会長の判断に委ねられることになった。

【日本代表日程】

 大仁会長が新監督選定の進捗(しんちょく)状況を口にした。22日夜に開催された臨時技術委員会から一夜明け、会議の報告を受けた協会トップはインド出張前に成田空港で「霜田技術委員長から連絡がありました。だいぶ進んでいることは進んでいるようです」と説明。その上で「一本化できたか?」との質問には「まだ、それは決まっていません」と明かした。

 欧州や中東で下交渉を行っていた霜田技術委員長が21日に帰国。持ち帰った情報を基に技術委員会で議論が交わされ、関係者は「技術委員会として複数の監督を推挙するので、最後は会長と技術委員長で決めてください、ということ。もう監督選定の技術委員会を開くことはない」と説明した。

 関係者の話を総合すると、本命は当初からリスト上位にいるラウドルップ氏。ラフウィヤとの契約を残すため、引き抜きには違約金が必要でカタールのシーズン終了後の5月からの就任が現実的だ。ぶっつけ本番で6月のW杯アジア2次予選に臨むことを危惧する声も出たが、選手や指導者としての実績、Jリーグ経験、18年W杯が行われるロシアでの指導経験、年齢など総合力でトップは揺るがなかったという。

 第2候補には14年W杯ブラジル大会でアルジェリアを16強に導いたハリルホジッチ氏が急浮上。霜田技術委員長が渡欧中にハリルホジッチ氏と親交の深い元日本代表監督のオシム氏から情報収集した上で接触した。エジプト代表など複数の協会やクラブからも打診があり、日本協会の準備する年俸2億~2・5億円を上回る金額が必要となる可能性が高い。第3候補のオリヴェイラ氏はパルメイラスと契約中も、違約金は低額に設定されている。同氏招へいなら欧州路線は外れるが、3月27日のチュニジア戦での采配も視野に入ってくる。

 大仁会長は25日か26日にインド出張から帰国。「霜田技術委員長と協会で話をしようということになっている」と帰国後にトップ会談を持つことを明言した。技術委員会から推挙された候補の中から采配開始時期、条件面などを考慮した上で後任を一本化。その後、霜田委員長が再渡欧して本格交渉を行う。新監督選定は最終局面に入った。

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