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日本代表 ラウドルップ氏を次期監督候補上位にリストアップ!

[ 2015年2月8日 05:30 ]

スパルタク・モスクワ時代のミカエル・ラウドルップ監督

 サッカーの次期日本代表監督の有力候補に元デンマーク代表のミカエル・ラウドルップ氏(50=カタール1部ラフウィヤ監督)が浮上していることが7日、分かった。日本サッカー協会は八百長疑惑の告発受理で解任したハビエル・アギーレ前監督(56)の後任人事に着手。既に外国人5人前後に絞り込んでいるが、リストの上位に96、97年に神戸でプレーした経験もあるデンマークの英雄の名前を入れた。

【日本代表日程】

 日本協会の技術委員会が極秘裏に作成した日本代表監督の候補リストの上位に、ラウドルップ氏の名前が入っていることが判明した。現役時代に国際Aマッチ通算104試合37得点を記録したデンマークの英雄。現在はラフウィヤで監督を務めているが、関係者によると、契約は約4カ月を残すのみで、違約金は支払い可能な金額に設定されている可能性が高い。

 選手、指導歴ともに実績は申し分ない。現役時代はユベントス、バルセロナ、Rマドリードなどビッグクラブでプレー。85~86年セリエA優勝、91~92年欧州チャンピオンズ杯(現欧州CL)制覇など数多くのタイトルを獲得した。96、97年には神戸に在籍し、日本サッカーにも理解がある。98年の現役引退後はデンマーク代表コーチ、ヘタフェ監督、マジョルカ監督などを歴任。スパルタク・モスクワでは08~09年に欧州CL予選の指揮を執った。スウォンジーではパスワークを生かした攻撃サッカーで、12~13年のイングランドリーグ杯を制している。

 日本協会は監督選定のガイドラインを作成しており、優先順位の高い条項に選手や指導者としてのW杯、欧州CL出場経験を入れている。推定年俸は200万ユーロ(約2億7000万円)で、予算との大きな開きもない。スパルタク・モスクワを率いた経験からロシアにもパイプがあり、日本が18年W杯ロシア大会に出場を決めた際にキャンプ地選定などを優位に進められるメリットもある。霜田技術委員長は新監督の条件について「いろいろな経験や知識を持ち、クラブや代表での指導歴の経験を伝えてもらいたい」と説明。50歳という年齢も日本協会の理想と合致する。

 今後、本格的な調査を開始し、日本に来る意思があるかなどの確認を急ぐ。次の国際Aマッチとなる3月27日の親善試合チュニジア戦(大分)までの決定を目指し、3月7日のJリーグ開幕から視察可能な状況にすることを理想に掲げる。近日中に5人前後のリストの中から本命を固めて、霜田技術委員長が来週中にも日本を離れて、本格交渉に入る見通しだ。ラウドルップ氏の愛称はファーストネームを短縮したミカ。“ミカ・ジャパン”を軸に、選定作業は大詰めを迎えている。

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